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トップアイドルのひみつ -6-

「――音也くんのおねだり、可愛いにゃあ。何でもきいてあげたくなっちゃうよ」
「えへ、うれし……、んっぁ、あっ、あぅ、やぁっん」

 俺の精一杯の『お願い』を聞いてくれたHAYATOは、さっきまでのゆったりした動きとは正反対の力強さで俺を突き上げてきた。かと思えば抜けてしまいそうなくらい持ち上げられて、そうして、また深く深く、奥まで入ってくる。時折首筋や乳首を舐められてゆるく歯を立てられると、もう気が遠くなるくらいに気持ちいい。

「あう、やっ、あっ、あ、……ん、っく」
「音也くん、だめ、そんなに締め付けたらすぐイっちゃいそうだよっ」
「だぁって、あう、HAYATOのが、俺ん中擦るからぁっ」
「擦られたら、締め付けちゃうの?」
「そ……そおだよ、だって、っぁ、き きもちよくって――出て行かないで欲しい、から、締め付けちゃう……っ」
「〜〜音也くんっ」

 HAYATOとこうやってると、いつも思うことがある。にゃあにゃあ可愛い口調や優しげな笑顔は本当よそ向きのもので、本当のHAYATOはかなり男っぽい。ほっそりした外見からは想像できない力強さで俺を抱えあげて、ぎゅうってだきしめてくれて、そうして、うっとりするくらいの艶やかな表情だってするんだよ。

「んぁあ、はやとぉ…っ、ひゃうっ」
「すき、すきだよ、音也くん、きもちいい、スキ」
「あう、HAYATO、俺もすき、すっごくすき、」
「ね、ほんとに中に出してい……?」
「――うん、ちょうだい、HAYATOの熱いのでおれのなか、いっぱいにして」

 俺だけに見せてくれる笑顔は、もちろんいちばん好き。けど、この瞬間の表情も同じくらい好きなんだ。俺がイった後、一拍遅れて射精する瞬間に見せる、俺のこと欲しくて欲しくてたまらないって顔。いつもは白いほっぺたがほんのり赤くなって、目がすこしだけ潤んで、声を我慢するように歯を食いしばってる。そうして、全部出し終えたらすこし恥ずかしそうにキスしてくれるんだよ。それを見るたび愛されてるんだなって感じることができるから、俺は射精の後の急激な眠気を我慢するクセがついちゃった。

「はぁ……、気持ちよすぎて、しんじゃうかと思った」
「俺も。ね、HAYATO、またしようね?」
「うんっ。ボクも音也くんとたくさんしたいにゃあ」
「えへへ、約束」

 ここが楽屋だってことを忘れて繋がったままいちゃつく俺たちは、きっとセックスの余韻で思考能力が低下してたんだと思う。俺たちの他人よりすこしだけいい耳が、せっかく聞きなれたトキヤの足音をキャッチしてくれた時、このままじゃ見られちゃうって予想はできたけど、セックスの後のいちゃいちゃを優先させてしまったんだから。
 結果として、俺とHAYATOは部屋から漏れていた声に気付いて戻ってきたトキヤに繋がってるところをばっちり見られて、さっきまで嬉しそうにゆれていた俺とHAYATOのしっぽがしゅんとなるくらいに怒られてしまったんだから。





end

改定履歴*
20120512 新規作成

副題:HAYA音ちゃん交尾、で書かせていただきました。百合ぷれいまたはアホエロ目指しましたが難しかったです。そして楽しかった…!ありがとうございました*´▽`*
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