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わんこの餌付け -3-

「……鎖で繋いだら、俺、トキヤのとこに帰れないよ?」
「帰れなくなったら、困る?」
「んー、トキヤのごはん食べられなくなるのは困るかな?」
「ごはんならボクがたっくさんあげるからさ、ホラ、おくちあけて。あーんって」
「え……、ま、待っ…んんっ」

 にっこりといつものアイドルスマイルを貼り付けたHAYATOが、俺の肩をぐっと下に押す。突然のことで体制を整える間もなかった俺の目の前には、半勃ちしたHAYATOのものがあった。くちびるにぐっと押し付けられて、条件反射で口を開くと、遠慮なしにはいってきたそれがあっという間に膨張して俺の口を満たす。

「ん、っん、はやとぉ」
「わんこな音也くんは、あったかいミルクがすきでしょ?」

 HAYATOが何を考えているのかはわからない。けど、やろうとしてることはわかる。放っておけば喉の奥まで突き入ってきそうなそれを一生懸命舌で追い出そうとすると、それが逆に気持ちよかったみたいで、頭を掴まれて上下に動かされた。

 俺、いつの間にこんな淫乱になってしまったんだろう。トキヤとHAYATOと、選ばずにヤりまくってた天罰かな?こんなひどいことをされてるのに、俺の体は勝手に興奮しはじめていた。唾液が勝手に溢れてきて、HAYATOのをしゃぶるたびにじゅぶじゅぶって卑猥な音がして、自分のも勃ちはじめてるのがわかってどうしようもなく弄って欲しくなる。
 けれどHAYATOは俺の頭を掴んでるからだめだし、俺だって座ったHAYATOの正面に這い蹲ってゴホーシしてるから両手が塞がっててどうにもできない。仕方なく足を伸ばしていわゆる床オナの要領でシーツに擦り付けると、あまりの気持ちよさに視界が涙で滲んだ。

「――っは、上手……。音也くん、ほんと淫乱になったよね」
「んぶ、違っ、」
「違う? ボクの舐めながら発情してベッドにこすり付けてる癖に」
「はぁ、は…っ、ンッ、はや、とぉ」
「でもご奉仕させられながら自分で腰振ってる音也くんなんて最高。折角だから撮っておけばよかったね、失敗したにゃあ」

 HAYATOの、いつもの優しい声と違う冷たい声が脳に響いて、そのたび腰がぞくぞくって疼く。後ろに突っ込まれなくても、ここまで感じることってあるんだ。しらなかった、けど、HAYATOってこんなに意地悪だったな。もう顎が疲れてしまって、俺の顔はきっと涙と唾液でぐしゃぐしゃだ。こんなひどい顔みせらんないから、HAYATOがイったら見られる前に、自分で拭って……あれ、タオル、手が届くとこにあったっけ…。

「音也くん、ね、もういっちゃいそうなのわかる? 喉の奥、あつくてきもちい…」
「んんっ! っ、ふ、…っ!」
「ぁ、だめ、でる、イク、だすよ、音也く、んっ」
「――っ!! っあ、かは、はぁっ、は…」

 色々考えてたらHAYATOの切羽詰った声がして、それまで喉の奥の粘膜を苛めていた性器がずるっと引き抜かれる。完全に外に出る前に一度、びゅくっと精液を吐き出して、後は俺の顔へ。俺は目を瞑るのも忘れて、びくびく痙攣しながら白いミルクを吐き出すHAYATOのものをじっとみることしかできなかった。あたたかくて独特の苦味のあるミルクが俺に向かって飛んでくる様子は、まるでスローモーションみたいだ。
 長い射精を終えたHAYATOの、はぁ、っていう大きな吐息が耳に届いて、ぐっと顔を上げさせられると、どろりと顔を生暖かい精液が伝う感覚がする。……あ、しまった、顔、拭おうと思ってたのに。けどHAYATOはそれを気にすることなく、嬉しそうにミルクを親指で拭ってそのまま開きっぱなしだった俺の口にぐっと差し入れた。



「おいしい? 音也くん」
「ん……おいし、い」
「よかった。わんこな音也くんには餌付けがいちばん。トキヤのごはんと、どっちがおいしい?」
「……HAYATOのが、おいしい。すき、すきだよHAYATO」
「音也くん、かわいい……」

 『だからずっとボクの傍にいてね』そう言いながら今度はおれを押し倒すHAYATOの声が、俺の耳にあまく響く。脚を思い切り広げられて、トキヤのつけた跡をきゅっと吸われて。その赤い跡が鮮やかさを増したのを見た瞬間、きゅうっと心臓がうれしい悲鳴をあげた。だれかにこんなに求められるのがこんなに嬉しいことだなんてしらなかったんだ。

 俺は、もうきっとHAYATOから逃げられない。けど、HAYATOも一緒。ねぇHAYATO、ばかな俺は、お前から与えられたあったかいミルクとここちいい独占欲ですっかり餌付けされちゃったよ。いいこにしてるから、一度飼ったペットは責任もって最後までいっしょにいてね?





end

改定履歴*
20120412 新規作成
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