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個人授業 -11-

セバスチャンは今すぐにでもシエルの内側に自身を全て挿れてしまいたい気持ちを抑えて体を起こすと、
シエルのほっそりした両手を膝の上に入れさせて、そのまま細身のからだを折りたたむように
ぐっと胸の方まであげさせる。慌てたシエルが泣きそうな目で見上げてくるのをいつもの笑顔で安心させ、
自身の大きくて熱いものを後孔へと擦りつけて、それだけでびくびくと震えるからだに目を細めた。

「ああ、思った通りすごく似合いますね。さぁ坊ちゃん、おねだり、してみてください」
「ぅ、…できない、はずかしい」
「大丈夫、まっかな頬も潤んだ瞳も、それから誘うようにひくついているココも。すごく愛らしいですよ」
「やあ…っ」
「…言ってくださらないなら、ずっとこのままです」
「そんなの…いじわる、意地悪だ、セバスチャン」
「坊ちゃん、早くおねだりして、貴方の中に入らせてください。いいこですから、ね?」

低くてあまい、悪魔の囁きが耳に響く。シエルはこの声に弱いのだ。
最早どちらがねだられている側なのか分からないが、とにかくセバスチャンの目を見るかぎり、
自分がいうまで挿れてはくれないのだろう。そう判断したシエルは、震える声で言葉を紡ぐ。

「…れて」
「きこえません、坊ちゃん」
「ぅ、いれ、て」
「何を?どこにですか…?」
「――っ、セバスチャンの、おっきいの、…僕のなかにいれて」

それは、ちいさなちいさな、ようやく聞き取れるくらいの声だった。
それでもセバスチャンにとっては、初めて聞けた主人の可愛いおねだり。
悪魔は満足そうに口角を上げると、衝動のままちいさな後孔へと突きいれた。

「ぁ、やぁあっ!っあ、あ…っ」
「とても、暖かくてきつくて…きもちいいですよ、坊ちゃん」
「んぅ、…っく、セバスチャ、セバスチャン…っ」

待ち焦がれていた快感に震えるシエルのからだをぎゅうっと抱きしめて、間を置かずに律動を開始する。
突然与えられた強い快感に幼いからだがすぐさま吐精してしまってもその律動をとめることなどできず、
きゅうっとシーツを握る細い腕を自分の首へとまわさせて、深く深く、何度も自身を擦り付けた。

手取り足取り教えた初めての自慰、不器用なりに頑張ってつけてくれたキスマーク、
予想だにしていなかった口淫の手ほどきと、泣きそうになりながらも口にしてもらったおねだりの言葉。
それらを思い浮かべるだけで、この暖かな体内に精を放ってしまいそうなくらいに感情が昂ぶる。

「やぁ、も、だめ、またいっちゃう、…セバスチャぁっ」
「だめ、です。もうちょっとがまんしてください。これくらいでいってると後がつらいですよ」
「だって、も、きもちいい、おかしくなる…っあしたの仕事、が」
「…おや、まだ他の事を考える余裕がおありでしたか?
 大丈夫です、明日は貴方が眠ったままでも支度して馬車にお連れしましょう。
 喘ぎすぎて声が枯れたら私が貴方の変わりにお話いたします」
「!そんなの…っああ!やぁっ!」
「ですから何の心配もなく啼いてくださって構いませんよ、マイロード」

そう、明日は仕事なのだ。朝も早くから馬車に揺られてロンドンまで赴かなくてはならない。
そのために主人をゆっくり休ませようとしていたのに、すこし煽られたくらいでこんなになってしまった。
全く自分は執事としてまだまだだな、と自嘲しながらも腰を動かすのをやめられない。

結局シエルが涙と唾液でぐしゃぐしゃになって気を失うように眠りにつくまで
寝室から艶やかな喘ぎ声と恋人の名を呼ぶ甘い声が途切れることはなかった。






改定履歴*
20110226 新規作成
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