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HAYATOごっこ -3-

「やぁあっ!!」
「もう、音也くんはすぐ『ヤダ』っていう…たまにはイイって言ってほしいにゃ」
「んぁっ、ぁ、っあ、あ、」
「音也くん、聞いてる…?」
「ひぅ、トキヤぁ…っああんっ」
「――だから、ボクはHAYATOだって言ってるでしょ?仕方ない子だにゃあ…」

先程からトキヤは膝の上に向かい合わせに音也を抱いて、その表情を楽しみながら腰を突き上げていた。そのゆるゆるとした動きはいつもより激しいということはないのに、紐で結ばれたままふたりの腹の間で性器が擦れる感覚がたまらないのだろう。音也はもうトキヤの言葉にマトモに受け答えできないでいた。名前だってそう。途中まではちゃんと『HAYATO』と呼んでいたけれど、もうHAYATOとトキヤ、ふたりの名前が混じってしまっている。

けれどトキヤは、そのことを嫌だとは思わなかった。頭の中が混乱してしまうくらいに自分とのセックスでかんじてくれているのだという事実が、とっても嬉しかったから。それほど涙と涎でぐしゃぐしゃになってしまいながらも必死に自分の名を呼びしがみついてくる音也のことが、可愛くて愛しくて、つい苛めたくなってしまう。

「ああ、こんなにぱんぱんにして…紐が食い込んじゃってるにゃー。音也くん、イきたい?」
「ぅ、うん、も、いきたい…、あっ」
「そうだよねー。音也くん、いつもは挿れられる前に一度イかせてもらうんだもんね?」
「…っ、い、いつもはトキヤが手でやってくれて…」
「手で?こう??」
「ひあ!!!や…ぁあん、いきたいよぉ…っ」
「んー…でもー、まだお仕置きが途中だにゃ」
「っ、おねが、おねがいぃ、HAYATOぉ」
「そうだにゃあ…可愛い音也くんが、お願いの内容ちゃんと言えたら聞いてあげるっ!」
「な、いよう…?」
「そう!できるだけ詳しくね?音也くんはどこをどうして、何を出したいのかにゃ?ボクに教えて」
「そんなの、恥ずかし…っあっ」
「無理なら仕方ないにゃー。イくのは言えるまでおあずけっ。別にボクは一日中だって音也くんを抱けるから構わないよ?」

――一日中、ずっとこのままHAYATOに抱かれる…?冗談じゃない、今だって快感でおかしくなってしまいそうなのに。

快感で朦朧とした意識の片隅でそう思った音也は、震える声で『おねがい』の内容を口にしようと口を開いた。恥ずかしいのに、自分を抱き上げたままじっと目を見てくるトキヤから目を離せない。なかなか言葉を紡げずにいると、トキヤが口のうごきだけで「はやく」とあまい言葉をかけてくる。

「…う……、…HAYATOに、俺の、…を縛ってる紐といてもらって」
「うんうん」
「…う、ひっく、HAYATOの手でいっぱい擦られて」
「擦られて…?」
「――先っぽから、いっぱいびゅくびゅくってせいえきだしたい…」
「そっかぁ。音也くんは素直ないいこだね?でも、手でいいの?内側の音也くんのいちばんいいトコは擦らなくていいのかにゃ〜?ほら、こーこ」
「っ、ひああぁっ!!!あっ、あっ、ひぅ、…っく」

恥ずかしさで折れそうになる心を叱咤しながらようやく口に出せた言葉を聴いたトキヤが、待っていたように腰を揺らして前立腺を突き上げる。油断していたところでの強すぎる快感に体がびくんと跳ね、崩れ落ちそうになった体を支え、ぽろぽろと零れ落ちる涙を舐めとって。トキヤももう、限界だった。早く早く、この愛しいからだの中にどろどろの濃い精液を注いでしまいたい。その想いをぐっと堪えて、代わりに、はぁ、と熱い吐息を吐く。それが胸元にあたって擽ったかったようで、音也は、仔犬のように可愛らしい声をあげた。

「くぅ…っんっ」
「音也くんのナカ、ぎゅうぎゅうってボクのこと締め付けてくるにゃぁ…そんなにされるとっ、ボクも…んっ、いきたくなっちゃうよ」
「んああ、HAYATO、はやとぉっ」
「その声もスキ。もっともっと可愛がりたくなるにゃあ」
「も、やだぁ…おかしくなる、ねぇおねがい、俺、ちゃんと言えたでしょ…?」
「そうだね、ちゃんと言ってくれた。…それにボクもそろそろ限界。ねぇ音也くん、ナカに出してもいい?」
「うんっ、うん、いいからぁ、は はやくイかせて、おねがい、HAYATOと一緒にいきたいぃ…」

もう涙が落ちるのを我慢することも忘れた音也が喘ぎながら言う言葉に、トキヤの我慢も限界だった。それを誤魔化すようにお仕置きもこれくらいでいいでしょうと心の中で言い訳をして、音也の中心でふるふると快感を待つ性器の戒めを解いてやる。紐がしゅるりと解けるその微かな感覚さえも今の音也には刺激が強すぎたようだ。彼はびくんとからだを大きく跳ねさせると、はぁ、と熱っぽい息を吐き出した。

「――音也、いいこです。すごく可愛い。いっぱい、出して…っ」
「っあ、トキヤ、ときやぁっ」

久し振りに聴いた『トキヤ』の声に反応して、それまでずっと我慢させられていた精液を吐き出す音也の姿がとてもいやらしくて可愛くて。トキヤも、最後に一度突き上げると、音也の奥深くに白濁を注ぎ込んだ。

「うぁ、っひぅ、と、きやぁ、やだ、とまんない…っ」
「あぁ…仕方ないですよ、あなたがこんなに我慢することなんて今までなかったですから」
「おれ、おかしくなったの…?あぅ、きもちい、よぉ」
「きもちいいですね…可愛い、音也。手伝ってあげますから泣かないで」

トキヤが射精を終え、ほうっとため息をついていると、頭上から音也の泣きそうな声が聴こえてくる。見ればまだ音也の性器からはゆるやかに精液が流れ出ていた。きっときつく縛られせき止められていたためだろう。ただ濃い精液をとろとろと吐き出し続ける長い射精の間、内腿がびくびくと痙攣していて、ひどくいやらしく思えた。長時間いきつづけるのは辛いだろうから、と手で扱いてやると、可愛らしい嬌声を上げて力の入らない腕で必死にしがみついてくる。

結局、長い時間をかけて達し続けた音也は、寝起きだったというのにそのまま夢の世界に逆戻りしてしまい、それ以降土曜の朝におはやっほーニュースを見る音也の姿は見られなくなったのだとか。





end

改定履歴*
20111122 新規作成

ツイッターネタです。最後駆け足でごめんなさい。射精管理というからには空イキまで書きたかったなぁと後悔…。いつかまた。そのうち。
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