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坊ちゃんと執事の日常 -1-

こんにちはお嬢様、ファントムハイヴ家にようこそ。
あいにく我が主は仕事ですこし席を外しておりますので、
お戻りになるまで僭越ながら執事である私がお相手いたしましょう。

私の可愛い坊ちゃん…いえ、わが主シエル・ファントムハイヴ卿と私の
平凡かつ愛にあふれた日常をすこしご紹介させていただきたいと思います。
可愛い坊ちゃんのこととなれば私はいくらでもお話できる自信があるのですが、
そうですね…まずは朝のお目覚めから、お着替えまででいかがでしょう?



****
ファントムハイヴ家の朝は、私が坊ちゃんに目覚めの紅茶を持って行くところから始まります。
一口に紅茶と言えどもこれには私の並々ならぬこだわりがありまして、
キッチンにずらりとならんだ厳選に厳選を重ねた幾多の茶葉のなかから
毎日坊ちゃんの体調や予定に合わせて毎日選びぬきます。
朝からお仕事の予定が詰まっていればすっきりとした目覚めのための紅茶を。
忙しい日々が続き少しお疲れのご様子の時は、はちみつで甘みをつけたミルクティを。

坊ちゃんは毎朝私が淹れて差し上げる紅茶を美味しそうに飲んでくださいます。
これはすべて、毎日毎日毎日坊ちゃんのことを
隅から隅まで舐めるように観察している私の努力の賜物……失礼、

『ファントムハイヴ家の執事たるもの、主人が気に入る紅茶くらい淹れられなくてどうします?』



****
紅茶が終われば、次はお着替えの時間です。
これは夜のバスタイムの次に、私のご褒美タイムです。
気だるげに掛布を捲り、白い脚を露にしてベッドに腰掛ける坊ちゃんの色気に
鼻血を出さないようにするのが大変なのですが…そこはぐっと我慢します。
坊ちゃんに引かれては困りますから。

うすい夜着のボタンをひとつひとつ外すたびに露になっていく坊ちゃんの白絹のような肌は、
もうひとつの芸術品といっていいでしょう。むしろこれを芸術と言わずしてなんとする、です。
本当に美しい。坊ちゃん最高です。いつかその白い肌を、私がほんのり上気させて差し上げます。

ちなみに、いちばん上のボタンはお着替えのときにはいつも外れております。
夜は留めて差し上げるのですが、坊ちゃんは寝苦しいからと外してしまわれるのです。
まったく困った坊ちゃんです…。
どんなに夜遅くとも私を呼んでくだされば、私は他のどんな仕事を差し置いても
瞬時に坊ちゃんの元へ馳せ参じ、ボタンを外して差し上げますのに!口で!
自慢ではないですが、私、舌遣いには自信があります。
さくらんぼの茎なんて余裕でちょうちょ結びできます。
いつかこれは坊ちゃんにプレゼンせねばですね。私としたことが、うっかりしておりました。

さて、本題に戻ります。上から2つめのボタンを外せば、まず目に入るのはくっきりと浮き出た鎖骨。
少年らしいすらりと伸びた手足と同じく、一切無駄な肉のついていない綺麗な上半身です。
いつかあの鎖骨に舌を這わせてみたいと思わずにいられません。美味しそうです。

そんなことを考えながら3つめのボタンを外します。ここは毎回緊張します。
なぜって、すぐ傍に綺麗なピンク色をした乳首があるからです。
でもこの段階ではまだ見えません。残りのボタンが留まっていますからね…。

ですが、『見えそうで見えない』これは最大の萌えポイントです。
ここで私の心拍数は早くもMAXに達します。できることなら夜着の上から舌で押しつぶしてしまいたい。
私の唾液で濡れた薄い夜着が坊ちゃんのピンク色の乳首に張り付くところを想像すると、
毎回下半身に熱が集まってきて私のモノが臨戦状態になってしまうのですが…
こうなることも計算済み。跪いている私の作戦勝ちです。
坊ちゃんには見えないでしょう。あとは鼻血さえ我慢すれば私の完全勝利です。

あまりここで時間をとっていては勘の良い坊ちゃんに怪しまれますので、
平常心を装いながら次のボタンに手を掛けます。もうひとつ開ければ、
これまた私の聖域、おへそが見えます。ああ今日も可愛らしい。
いつかこのつるんとした穴を綺麗に舐めてお掃除して差し上げたいと、常々思っています。

そして、…最大の難所なのですが、下腹部あたりになると今度は自分の鼓動がやけに大きく響きます。
もはやこれは坊ちゃんに聞こえているのではないかと心配になるレベルです。
震えそうになる手を叱咤して、余計なところを触りそうになるのをぐっと堪えて、
ボタンのみを外していきます。

坊ちゃんは、夜おやすみになるとき下着を付けられません。
これはなにも坊ちゃんだけでなく、この時代の英国紳士は皆そうなのです。
だからなにも変なことはないのですが…それはいいのですが…
私の心情的にはとてもよろしくない。その理由をお話しましょう。

坊ちゃんはまだまだ子供でいらっしゃって、性器もいわゆる子供のものです。
毎日ではないのですが、そのちいさなものが日によってほんのり勃っていたりするのです。
そんなときは坊ちゃんも少し恥ずかしそうに身を捩って隠そうとされます。
はっきり言いましょう。その仕草は逆効果です。
これは生理現象で性欲とは無関係なんだとどれだけ頭の中で唱えても、
そのうちぱくりと咥えてしまいそうで…。本当に骨の折れるお仕事です。
かといって他の使用人にこの役割を譲る気など毛頭ありませんが。

最後に、うすい肩からするりと夜着が滑り落ちる瞬間、これは何度見ても慣れることはありませんね。
一糸纏わぬその裸体をそのまま押し倒しそうになりますが、奥歯をかみ締めて我慢我慢です。

私が綺麗にアイロンをお掛けしたドレスシャツを着せ、下着とハーフパンツを履かせ、リボンを結んで。
ああその、私を見上げて目を瞑るときに緩く唇を開けておく表情やめてください。
ちょっとでも気が緩めばそのちいさな唇を私のそれで塞いでしまいそうです。
そうなったらいくとこまでいっちゃいます。危ない危ない。
本当に坊ちゃんはもうちょっと自分の可愛さを自覚してもらわないと困りますね。

仕上げに、華奢なふくらはぎに手を添えて靴下をするりと履かせます。
ハーフパンツと靴下止めと靴下。こんなところにも芸術が隠れていました。
初めて坊ちゃんと肌を重ねる時にはぜひ、靴下のまま頂きたいところです。
ですが脚のつま先まで舐めて差し上げたい気もしますし、本当に悩ましい。

さて、やっとお着替えは終わりです。
今日も坊ちゃんは朝から私を惑わせてくださいました。小悪魔め。愛してます。
この後はお待ちかねの朝食ですよ。






改定履歴*
20110202 新規作成
20110217 少し修正
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