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あくまで怪我人ですから -12-

「ありがとうございました、坊ちゃん」

シエルの反応を見ながらたっぷり時間を掛けてその身体を貫いて、ようやく全てをおさめたところで、
あまりに苦しそうに眉を寄せて荒い息をつく主人のことが少し心配になり頬を撫でてやった。
恥ずかしさと緊張でせっかく慣らした後孔がきつくなっているであろう主人の緊張を、
どうにか和らげてあげたくて。

「ぁ、セバスチャぁ…」

そうすればシエルは、誘われるまま執事と視線をあわせて甘えるようにその手に頬をすり寄せ、
ほっとしたようにひとつため息をついた。その瞬間余計な力が抜け、息苦しさの代わりに
気持ちいい感覚に包まれたのだろう。ひどく気持ち良さそうに息をつく。
その仕草と表情がどうにも可愛らしくて、悪魔の心臓がきゅうっと苦しくなった。

「…可愛いです、シエル」
「なまえ…」
「はい。シエル、すきです、だいすきですよ。貴方が頑張ってくれた分、
 たくさんたくさん気持ちよくさせてあげますからね」
「ん、すき…」

恋人の言葉に反応して熱に浮かされたようにふにゃりと笑顔を作るシエルの腰を掴んで、
セバスチャンはゆっくり大きく腰を揺らし始めた。







前後させるたびにあがる嬌声はつい聞きほれてしまうほどに愛らしく、そのくせ
うっとりと目を閉じて喘ぐ姿は年齢に似つかわしくない色気を孕んでいて、
そのアンバランスさがたまらない。

ボタンを全て外している夜着はとっくに両肩から滑り落ちていたから、
薔薇色の乳首がぴんと張り詰めている様子がよく見えて、悪魔は思わず片手をそれに伸ばした。

「ぁ、やっ!左手痛いって言ったくせに…っ」
「貴方のここを摘んだら早く治る気がします」
「ばか、何言って…あぁんっ」
「ほら集中して。しっかり掴まってないと落ちちゃいますよ?」
「やっ、あっ、あん、ひぅ」

必死で恥らう様子に目を細め、慌てて手を退かされようとすればそれを邪魔するように深く強く突き上げる。
抱き慣れた体の特に気持ちいい箇所をぐっと擦ってやれば、形のよい唇から途端に零れる高い喘ぎ。
可愛らしくもいやらしさを含んだその声に触発されるよう、律動はどんどん深さと速さを増していった。

「あ、あっ、や、〜〜っ」
「…坊ちゃん?」

そろそろ射精したいと思ったところで、いつの間にかシエルの口から
すっかり意味の成さない喘ぎしか聞こえてこなくなっていたことに気付き、慌てて腰を止めてみる。

ちからが抜けた幼いからだが倒れてしまわないようにと
細い腰に手を回してそのままぐっと腹筋に力を入れて起き上がれば、
きっと内側が擦れたのだろう、シエルはちいさな喘ぎを零しながら
甘えるようにセバスチャンの首に手を回して抱きついてきた。
その仕草が可愛くて、悪魔はほんのりと汗が浮かぶ恋人の額にキスを落とす。

「坊ちゃん、大丈夫ですか…?」
「ん…っはぁ、セバスチャン、セバスチャ…」
「はい、ごめんなさい、辛いですね…一旦休憩しましょう」
「ちが、…僕もきもちいい。もっと、…やめないで」

――いったいこの小さな恋人は、どこまで自分を夢中にさせてくださるつもりなのだろう。

本来エサでしかない人間にここまで堕ちてしまったことを心の中で自嘲しながらも、
恥ずかしそうにも更なる快感を求める主人が愛しくて…
気付けば悪魔は、思い切り突き上げたからだの奥の奥にその精を注ぎこんでいた。






改定履歴*
20110626 新規作成
20110718 修正
20110722 絵を飾らせていただきました!
MANA様にまたもや挿絵を描いていただきました*´▽`*

頑張ってセバスに乗っかる坊ちゃんです…!
セバス目線だとこんな素敵な光景が広がってるのかと思うと羨ましすぎます!
恥ずかしくて目すら合わせられないのに、でもきもちいい的な坊ちゃん!もう!可愛い!!!
そしてその坊ちゃんを支えるかのような悪魔の大きな手に萌えずにいられません(゚∀゚)=3
坊ちゃんのちっちゃなおててとの対比がまたね、もうね…体格差って素敵ですよね…!!

実はカラーで肌色多めな絵を見せていただいたのは初めてな気がするのですが、
白いお肌がほんのり上気しててその可愛さといったらもう…。ふにふにしたいです。
きっとこの後セバさんも我慢ならんとばかりに夜着を肩から滑り落としちゃったんでしょうね*´`*
MANA様、素敵なセバシエ絵を本当にありがとうございましたー!!

Muscatel Flavour MANA様


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