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あくまで怪我人ですから -11-

「ん、…はぁ、は、…セバスチャン…」
「坊ちゃん、とろとろになってきましたね」
「ぁ…、も、早く、挿れたい」

舌でたっぷりシエルの穴を犯した後、指をゆっくり出し入れしながら
可愛がる様に声を掛けてみれば、シエルはセバスチャンのものを握ったまま
一生懸命後ろを振り向いて泣きそうな声を出した。
濡れた声と潤んだ瞳に、随分苛めてしまったなと少しだけ反省し、
そのからだをひょいと抱え上げてまた自分の方を向かせて腹の上に座らせる。

「ですが、もっと慣らさないと痛くないですか?坊ちゃんが痛いのは嫌です」
「痛くない、平気、おねがい、きもちよくてがまんできないから…っ」

赤く上気した頬を撫で、乱れた夜着のボタンを外してやりながら最後の意地悪を。
そうすればシエルは、ふるふると首を横に振りながら上体を倒して恋人へと抱きついて、
滅多に聞けないような――いや、初めて口にするであろう言葉を囁いた。

「坊ちゃん可愛いです愛してます…お願い、聞いてくださいますか?」
「な、まだあるのか?僕もう限界だって言って」
「はい、ですから、坊ちゃんがご自分で挿れてください」
「じ、自分で!?」
「はい。もう私のモノは坊ちゃんがおくちでご奉仕してくださいましたから準備万端ですし、
 坊ちゃんのココだって、もう堅いのでいっぱいにされたくて仕方ないでしょう?
 けれど私は足と肩の怪我が痛くて貴方に覆いかぶされませんから…」

とうとう悪魔は初めに心の中で決めていた通り、いわゆる騎乗位の体位を要求した。
いつもならば恥ずかしがりで気位の高い主人にはこんな要求自体できないのだが、
今日ばかりは話は別だ。自分は怪我人、しかもその原因は、シエルを庇って負った傷なのだから。
我ながら狡いとは思うが、自分の欲求に抗うことなど、いくら悪魔といえどもできないのだった。

「でも…」
「それとも、坊ちゃんは私に組み敷かれ揺さぶられないとイけないお子様ですか?」

腕の中に擦り寄ってくる仔猫を撫でながら、にっこり笑ってシエルのプライドを擽ってみる。
そうすれば返ってきたのは予想通りの気丈な言葉だった。

「僕はもうこどもじゃない、できるに決まっているだろう!」
「さすがは我が主」

悪魔の狙い通りに堕ちてくれる主人の強がりに、ぞくぞくと快感が背筋を這い上がる。
うすく頼りない肩に夜着を羽織っただけのシエルが、ちいさな手のひらを自らの腹について
身体を起こし、覚束ない手つきで悪魔の熱くて堅いものを自らの後孔に宛がって
慎重に腰を沈めてゆくのを見上げながら、悪魔は今までにないくらい強い快感を感じていた。

「はぁ、んっ」
「焦らないで、ゆっくりでいいですからね、坊ちゃん」
「ん、ん、ぁ、あぁっ!!」
「――ッ、そんなに一気に挿れられたら、私とてすぐにイってしまいますよ」

大きく張り出した先端が中に入った瞬間、シエルのからだからかくんと力が抜けた。
そのまま全てを飲み込ませるのは幼いからだにはさすがに負担が大きすぎると思ったのだろう、
セバスチャンはシエルをぐっと支えてやると、ゆっくり腕の力を抜いて全てをおさめてゆく。






改定履歴*
20110626 新規作成
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