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無防備な主人と執事の日常 -1-

朝のやわらかな光がカーテンの隙間から差し込む寝室に響くのは、静かな寝息。
おおきなベッドの真ん中で気持ち良さそうに眠っていらっしゃるのは、他の誰でもない私のご主人様です。
血色のよい桃色の頬に、さくらんぼのように赤く色づいたちいさな唇。
やっぱり今日も可愛らしい。坊ちゃんのこんなに無防備なお姿を見られるだけで、
私はこの方にお仕えしていてよかったと、心底思うのです。

夏が近くなり気温も随分上がって、昨日は寝苦しかったのでしょうか。
いつもならしっかり掛布を被って眠っていらっしゃるのですが、
今日は気持ちよく蹴り飛ばしておいででした。
白いシーツからすらりと伸びた脚に興奮を隠し切れませんが、
そこはファントムハイヴ家の執事。何も見なかったことにして後ろを向き、カーテンを開けました。
これくらいのことで朝から盛って主人の不興を買う訳には行かないのです。
深呼吸をひとつして、心を落ち着かせて朝の挨拶をするべく振り向きました。

「坊ちゃん、お目覚めの時間です、…よ」

挨拶の末尾が間延びしてしまったのには理由があります。
きっと差し込んだ朝日が眩しかったのでしょう、坊ちゃんは軽く身じろぎされたようでした。
そのせいで、もともと下半身にしか掛かっていなかった掛布がずれていて…、
しかも坊ちゃんの夜着は胸元まで捲れ上がり、おなかが丸見えなのです。
可愛らしい両の乳首が見えそうで見えないのが惜しいような、
焦らされる感じが堪らないような。とりあえず私は、無意識に垂れてきた涎を手袋で拭いました。

「そのような格好では、お風邪を召されてしまいます。起きてください」
「んぅ…まだ、寝る」
「だ、駄目です。折角の紅茶が冷めてしまいますよ」

私の声に反応してむにゃむにゃ寝言のように駄々をこねる坊ちゃんの可愛さはそれはもう
可愛くて、無理やり起こすこともできずにいると、坊ちゃんは掛布をぐっと引き上げお顔を覆いました。
それはいいのですが…、その、いままでぎりぎり下半身を覆っていたそれが引き上げられると、
つまり下半身を隠すものがなくなってしまう訳で。
嗚呼私は何を言っているのでしょう、とにかく、私の目に飛び込んできたのは、
ほんのりと勃ち上がってふるりと震える、坊ちゃんの性器だったのです。

それはそうです。夜着は胸元まで捲りあがっているし、掛布は今しがた引き上げられたし、
今は朝だし。そうなりますよね。坊ちゃんだって健康な男の子なのですから、朝勃ちくらい普通です。
けれど、私の心情的には大変よろしくない。
ピンク色のおいしそうなそれを、思わず撫でて可愛がってあげたくなります。

「…起きない坊ちゃんがいけないんですからね」

やっぱりというかなんというか、我慢できませんでした。私はベッドに乗り上げて、
白くやわらかなおなかの下にあるそれの根元に手を添え、ぱくりと口に含んだのです。
坊ちゃんはもちろんそれで一気に目が覚めたようで脚がじたばたと動きますが、
もうだめです止まりません。私は健気に勃ち上がっている坊ちゃんのものを
舐め上げたり吸ったり、舌先でつついたり満喫させていただきました。

「え、あっ、な…セバスチャン!?」
「こら坊ちゃん、暴れないで」
「あ、暴れるにきまっているだろう!朝からなにしてる」
「坊ちゃんがあんな格好でねんねしているのが駄目なんでしょう?」
「あんな格好って…っあ、やっ!」
「まぁとりあえず一度イきましょう?ね?」
「何が、とりあえず、だ…んぅ、んっく、やぁあっ!」

程なくして私の口内に吐き出された独特の苦味のある暖かい液体。
もうすっかり慣れた味のソレを口に含んだまま坊ちゃんの方を見ると、
可愛らしいことにお顔を真っ赤にさせて私の口元をじぃっと見ていらっしゃいました。
きっと精液の行方が気になるのでしょう。そのままごくりと喉を鳴らして見せ付けるように飲み込めば、
驚いたように丸くなる瞳。こういうことをするのは初めてではないのに、
毎度初夜のように恥らう坊ちゃんに私は夢中です。






改定履歴*
20110527 新規作成
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