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ご主人様のベッド -7-

普通、『清める』って言ったら風呂だとか湯に浸したタオルだとかを思い浮かべないか?
少なくとも僕はそのつもりだった。命令を受けた執事が、その舌で僕の腹を舐め始めるまでは。

「ひゃ!舐めるな!」
「坊ちゃんの初めての精液、本当は全部飲んでしまおうと決めていたのですが…
 貴方があまりに可愛いから、私としたことが腰を止められませんでした。
 かわりと言っては何ですが、一滴残らず舐めてきれいにして差し上げますからね」
「ばか!ヤメロ」
「こら坊ちゃん。じっとして」
「なにが『こら』だ!やめ…、ひぁ!」

他人にからだを舐められるのってこんなに擽ったいのか?
悪魔の温かな舌が肌の上をいったりきたりするたびに、反射的にびくんとからだが跳ねる。
身を捩って逃げようと試みても、僕の腰をがっしり掴んだ大きな手がそれを許してくれない。

「坊ちゃん、ここ、小さくてピンク色でとても可愛いですね?」
「わぁあ、何をしている」
「清めて差し上げているのです。ここの先端にも、ほら、精液残っているでしょう?」
「や、見るな!馬鹿!!」

それどころか、性器までもを舌でつつかれて羞恥で気が遠くなりそうだ。
擽ったさにぎゅっと瞑っていた目を開けて腹の方を見てみれば、
いつの間にか僕の脚の間に潜り込んでいた執事と目があった。
悪魔の舌先は、僕の先端1センチのところで止まっている。
…吐息が触れて、ぞくりと全身が震えた。

「おや、坊ちゃん。これ、精液じゃないですよね」
「わぁあ、ちょっと、待て…っ」
「待てません。じっと見られるだけで先走りを零すような
 いやらしいココには、お仕置きしなければいけませんから」
「なっ、お仕置きなんて何のことだ!も、はなせ…あっ!」

必死の抵抗もむなしく、僕のモノはぱくんとセバスチャンに咥えられてしまった。
舌が動く度にくちゅくちゅという水音が耳に届き、かぁっと顔が熱くなるのがわかる。
あまりの恥ずかしさになんとかやめさせようと漆黒の髪を掴んでみても、
既に力が入らなくなっている指先では効果はせいぜい悪魔が笑う一瞬の間だけ。
直ぐにまた咥えられて、初めて経験する温かさと気持ちよさに、思わず腰がひけてしまう。

「咥えられるの、初めてなのにこんなに腰を揺らして…坊ちゃんは本当にいやらしいですね」
「違う、違…っ、も、や!出る、でるってば、咥えながら喋るな…っ!」
「坊ちゃん?そういうときは出るじゃなくてイくって言うんですよ?」
「い…く?」
「そう。聡明な貴方ならば、もう言えますよね…?」
「ばかばか、もう本当にだめ、でちゃ…ぁ、あ、」

もう本当にあと一歩というところで、セバスチャンはすっと口を離してしまった。
突然外気に晒された僕の性器はまっかに充血していて、思わず目を逸らしたくなる。

解放されてよかった筈なのに。…僕のからだは正直だ。
ほんの数秒前まで与えられていた苦しいくらいの快感が忘れられなくて、
ぽろぽろと涙が零れた。それを指先で拭う悪魔の笑顔が、なんと輝いていることか。

「ちゃんと、イくって言えたらちゃんと最後まできもちよくして差し上げますから。
 先程は緊張していて、こころから気持ちよくなれなかったのでしょう?
 今度はきっと、先程とは比にならないくらい気持ちいいですよ…?」
「くそ…ばかあくま…」
「さぁご命令をどうぞ、坊ちゃん?」
「――っ、も、もういちどいきたい、はやくいかせろ!」
「イエス、マイロード」






改定履歴*
20110503 新規作成
- 7/13 -
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