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ご主人様のベッド -13-

「…いたかった」
「申し訳ありません、なるべくゆっくりしたのですが、坊ちゃん初めてでしたからね…」
「おまえと違ってな。というか、おまえ悪魔なんだろう。もっと痛くないようにできないのか」
「数をこなして、坊ちゃんに私の形に慣れていただくしかないかと」
「都合の悪い事は聞こえないふりか。…まぁいい、それより数をこなす、って」
「はい、明日も明後日もがんばりましょうね、坊ちゃん。お望みならば昼間でも…」

僕のからだを湯に浸したタオルで清めながら、やけにご機嫌な執事が口にした言葉に
思わず耳を疑った。まいにち…毎日?こんなに疲れることを、毎日か!?

「じょ、冗談じゃない!僕ははじめてなんだ。
 今だって腰も入れられたところも痛いのに、
 毎日なんて、そんな悪魔の性欲につきあってられるか!」
「そんな、私だって我慢しているんですよ!今だってまだまだ、あと3回は余裕です。
 ですが初めての坊ちゃんのお体を気遣って、1回で我慢して…」
「馬鹿かおまえ!冗談も程々にしろ」
「至って正気です、坊ちゃんもそのうち1回じゃ足りないって仰るように成長しますよ。
 というか、成長してもらわないと困ります。私もお手伝いいたしますので。ね?
 私の愛を受け止めていただく為には一晩に3回でも足りないくらいですから」
「な、な…」

開いた口が塞がらないとはこのことだ。こんなことを毎日、しかも、さんかい…だなんて、
僕はまだまだこどもなのにそんな無理をさせるなんてやっぱりコイツは悪魔だ、悪魔。

「さ!その為にも、はやく寝ましょうね、坊ちゃん」
「寝るのはひとりで寝る!何を当然のように主人のベッドに横になっているんだ、おまえは」
「坊ちゃんのベッドじゃないと寝れませんので」
「知るか馬鹿悪魔!」
「あぁもう、坊ちゃん、今何時だと思っていらっしゃるので?
 誰か来たら私のつけた跡でいっぱいの坊ちゃんのお姿が見られちゃうでしょう?
 そんなの駄目です、独り占めしたいですから静かにおとなしくねんねしてください」

そう言ってやたらとシアワセそうな顔で笑って僕を抱きしめ頬にキスをするセバスチャンに、
僕はそれ以上の抗議ができなかった。まったく、この執事を躾けなおすのは大変そうだ。
でも、悪くはない。こんな笑顔を見れるのなら、なおさら。

どうやらこれからは、このベッドはセバスチャンと僕、ふたりのものになりそうだ。





end

改定履歴*
20110513 新規作成
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