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ご主人様のベッド -12-

「――ぁ、あっ!」
「坊ちゃん…ゆっくり、息をはいてください」
「んん…っはぁ、はっ」
「焦らないでいいですから、ゆっくり、ゆっくり…息をとめないで」

それは、今まで経験したことのない熱さと質量を伴って僕の中に突き入ってきた。
あつくてあつくて、頭の中が真っ白になって、なにも考えられない。
痛いような気持ちいいような、不思議な感覚が僕のからだをつつんで、
涙がひとりでに頬を伝い落ちていった。

「ん、ぁ、…くるし…セバスチャ…」
「全部、入りましたよ。ほら」
「っあ!動くなぁ…っ」
「ですが、貴方の中が気持ちよくてそう我慢できそうにもありません」
「う、ばか、こういうときこそ悪魔のちからでどうにかしろ」
「貴方の魅力に勝てるものなどあると思いますか?…ゆっくり、動きますからね」
「あ…っ!セバスチャ、セバスチャンッ」

急に怖くなって両腕をセバスチャンに向かって伸ばせば、きゅっと抱きしめられる。
そのまま頭を撫でられて、その優しい感覚にまた涙が零れた。
前後に揺さぶられる感覚はあるけれど、痛みはあまり感じない。
…抱きしめられて、安心してるせいだろうか。

あぁ、僕は本当に、セバスチャンのことを好きなのかもしれないな。

「ん、ん、――〜〜っ」
「こら坊ちゃん。おくちを開けて」
「ふぁっ、あ、やっ!」

それでも、声を出すのは恥ずかしかったから一生懸命口を閉じていたのに、
それに気付いたセバスチャンは僕を抱きしめていた手を頬に添えて、
そのまま親指をぐっと口のなかへと入れてきた。
慌てて食いしばっていた歯を開けてしまえば、自然に声が漏れる。

「セバスチャ…、ゆび、らめ、ぁん、噛んじゃう…っ」
「噛んでもいいです、だからもっと声、聴かせてください」
「っそんな…、っぁ、や、やぁ、あっ、あ!」
「…いいこですね、お上手ですよ」
「ひぅ、ぁ、ぁん、セバスチャン、セバスチャ…」
「嗚呼、貴方の表情も、私の名前を呼んでくださる声も。可愛すぎて、激しくしてしまいそうです」
「っ!やぁあっ、だめ、…いっちゃ…あ、あっ!!」

抱きしめてくれていた腕は、ゆっくりと離れていった。
その手が僕の腰を掴んだかと思うと、セバスチャンの腰の動きが激しくなる。
思い切り揺さぶられて、自分でも触ったことのないところを、熱いもので擦られて。
ぼくはもう自分がなにを口にしたのか、どれくらいそうしていたのかなんて覚えていない。
気付いたときには、覚えたばかりの射精後特有の倦怠感に包まれて、セバスチャンの腕の中にいた。






改定履歴*
20110512 新規作成
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