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つま先立ちのキス -5-

キスをしながら慣れた手つきで服を脱がせてみれば、
すっかり立ち上がったシエルのものが顔を出した。
まだ成長途中で小振りなそれの先端からは透明の蜜がこぽりと溢れ、
外気に触れて震える幹を伝ってゆっくりと落ちてゆく。

「こんなに大きくして、坊ちゃんのお体は随分いやらしくなりましたね」
「やっ!やだ、セバスチャン」
「…ほら、少し苛められるだけでまた新しい雫が零れましたよ」
「ぁ、あっ、も…いやだ、いじわるするなぁ…っ」

すらりと伸びた細い脚の間に体を滑り込ませたセバスチャンは、
顔を真っ赤にして恥らう主人の性器を指でなぞりながら、
零れる先走りと可愛くあがる喘ぎ声に目を細める。

そうして、白い手袋の先端を咥えて脱ぎ捨てるのだ。
主人の目をまっすぐ見つめたまま、見せ付けるように。

「意地悪が嫌なら、どうして欲しいのですか?」
「どうって…そんなの、んっ」
「ほら、ちゃんと教えてください」
「!!あっ、そこ、触ったらだめ…っ」

セバスチャンは人差し指と中指をぺろりと舐め上げると、
そのままシエルの後ろの入り口を解すように愛撫を始めた。
長くしなやかな指がゆっくりと出入りする感覚に
シエルの両の瞳からはぽろぽろと涙が零れ、だんだんと息が浅くなってゆく。

「駄目ではないでしょう?こんなに美味しそうに私の指を咥えこんでいますよ」
「や、やぁ…セバスチャン、セバスチャン」

必死に自分の名前を呼ぶシエルの腰が待ちきれないというように揺れるのを、
セバスチャンはこくりと喉を鳴らして見下ろした。
柔らかく解れたソコをひと撫でして自分の大きく硬くなったものを宛がっていると、
ほんのりと上気した腕が自分の方へ伸びてきて、
それに誘われるようにして細いからだを抱きしめる。

「さぁ、坊ちゃん」
「セバスチャン、お…おねがい、もう、僕」
「…あなたは本当に、私を誘うのがお上手だ。きっとキスもすぐに上達しますよ」
「お願い、はやく入れ――… !!あ、ぁあっ」

セバスチャンはゆっくりと腰を前に突き出し先端をシエルの中に埋めると、
高い喘ぎ声を上げる主人の赤く染まった耳たぶにひとつキスをした。
ただそれだけで、シエルの内側は侵入してきた恋人の性器を
きゅうきゅうと締め付けてくる。
気を抜けば達してしまいそうなその強い快感に抗いながら
時間を掛けて大きなものを根元までずっぽりと埋めると、
耳の傍で上がる嬌声を目を閉じて聴きながら律動を開始した。

「あっ、あっ、…やぁ、んっ!」
「坊ちゃん、もっと力を抜いて」
「ひぁん、ああ…っ」
「そう、お上手ですよ」

ちいさな体で一生懸命自分を受け入れる愛しい主人の頬や額に
時折キスを落としながら、あまり無理をさせないように。
主人と執事、人間と悪魔、けして結ばれないと思っていたのに、
こうやってお互いの想いが伝わり肌を重ねることができるようになった。
それだけで幸せなのだから、大切にしたい――
毎回、挿入時はそう思うのだ。

けれど、喘ぎながら自分の名前を呼ぶ恋人相手では理性を保つのは難しく、
つい肌と肌がぶつかるたびに音がなるほどに強く腰を打ち付けてしまう。
我慢の足りない自分を自嘲しながらも、シエルの白くやわらかな肌にうかぶ
あまい汗を舐めとり、そのまま首筋へと赤い跡をつけた。
恋人の吐息が優しく首筋に触れる、そのかすかな刺激すらも快感に感じたのだろう、
シエルは途端に高い喘ぎ声を上げ、限界を訴える。

「あ、やっ!それだめ、いっちゃう、セバスチャン…っだめ」
「…私もです。我慢なんてなさらないでください、シエル」
「!!…ぁ、あっ!やぁあっ」

次の瞬間びくびくと痙攣しながら吐き出される白濁が、二人の腹部を暖かく濡らす。
名前を耳の傍で呼ばれた瞬間に射精してしまう主人を心底愛しく想いながら、
セバスチャンもきつく自身を締め付ける内側に全てを吐き出した。






改定履歴*
20110130 新規作成
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