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07 躾 1

「言うこと聞かずにひとりでするような悪い子は、ちゃんと躾けなきゃな」
「っひ、痛、ぺんぎん、や!」

ペンギンのしなやかな長い指が、不規則な動きでおれの中を犯していく。
痛みは最初だけで、すぐにそれは形容し難い快感に変わった。
ある一点を掠められると思わず高い声がでる。

「ぁっ、あ!」
「ローは、ここ触られるのすきだろ?」
「やだ、やめ…」

制止の言葉は聞いてもらえなくて、それどころかあっという間に大きくなったものを
反対側の手で掴まれて腰が揺れる。
自由になった両手で抵抗することだってできるはずのに、
おれは大好きなペンギンから与えられる快感にただ身を捩らせることしかできなかった。

「ぁ、や、…っあ!」
「ほら、もう零れてきた」

おれの先端から零れた先走りを指で掬って、それをまた口に入れられる。
おれはその指を丁寧に舐めて綺麗にした。
そうしないと、解放してくれないのが解っていたから。
ペンギンは、満足そうに笑うと今度は上下に扱いてきた。

静かな部屋で、おれの耳に届くのは、堪えきれず漏れる自分の喘ぎと、
下から聞こえてくるくちゅくちゅという粘着質な水音。
――それから、おれを甘く咎める、大好きなペンギンの声。

「こんなに大きくして、はしたない人だ」
「……っ、」

恥ずかしくて言葉が出ない。
でも気持ちいいのも本当で、
襲い掛かってくる射精感に耐えるのもそろそろ限界だった。

「っ、ぁ、や、…んっ」

もうイく、そう思った瞬間、あれほど強かった快感がゼロになる。
後ろを好き勝手に弄っていた長い指も、前を扱いていた手も、
おれのからだから離れてしまった。

あと、ほんとにもうあと少しでイく寸前だったのに。
吐き出しきれなかった熱がぐるぐる回って、頭がおかしくなりそうだ。

「や、なんでぇ…?」

涙でゆらめく視界の向こう、ペンギンの意地悪な表情が見える。

「ローは、ひとりでやるのが好きなんだろ?」
「…え?」
「ほら、やっていいよ」

ペンギンはそう言うと、シーツを握っていたおれの手をとって、
もどかしさに震える自身に導いた。

「見ててあげるから」

じぶんで、やれって?
ペンギンの目の前で…?


「いやだ、できない。恥ずかしい、こんなの」
「できるだろう?」
「無理…っ」
「じゃあこのままだ」

ペンギンの、冷たい声が胸に刺さる。
いつもと全然ちがう、冷たい声。
溢れた涙がひとすじ、頬を伝った。







改定履歴*
20100508 新規作成
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