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10 躾 4

向かい合った体勢でペンギンに貫かれたまま、上下に揺さぶられる。
おれはもう自分の体を支えるちからも残ってなかったけど、
ベッドに横たわることはペンギンの腕が許してくれなかった。

「…あっあ、やぁ、あっ!」
「ロー、気持ちいい?」
「んっぁ、あ、きもち、ぁ、…っは、あ!」
「…ねぇ、喋れてないよ、まだ足りない?」

絶え間なく与えられる快感でマトモに受け答えができずにいると、
ペンギンの動きはどんどん激しくなってくる。
いつもおれを撫でてくれるおおきな手がおれを持ち上げて、落とされて、
また、抜けちゃうんじゃないかというくらいに持ち上げられて、あっという間に射精感がおれを包む。
でも、散々焦らされたせいで、このまま抜かれてしまうんじゃないかと思うと怖くなって、
思わず目の前にあるペンギンの肩にぎゅうっとしがみついた。

「あ…やだ、ぺん、抜かないで…」
「ロー、やらしい」
「だって、おれ、ずっと…」
「わかってる、ローはこれがほしくてひとりでしたんだもんな?」

目線を合わてそんな風に苛められると、その通りなんだけど何と答えていいか分からない。
意地悪なペンギンの目をみたまま何も言えずにいたら、
またおれの奥深くまでペンギンの熱くて大きいものが入ってきた。
忘れてたけど、この体勢で抱きつくとおれのがペンギンの腹に当たって擦れてきもちいいんだ。

「あつい、熱い、ぺんぎん、きもちいい、あっ」
「可愛い…ローはココ突かれるのすきだよね」
「んっ、あ、ソコ…おれもうだめ、いっちゃう、ぺん」
「――ほんとだ、もうこっちぐちょぐちょ…」
「ひぁっ…ぅ、ね、ペンもだして、いっしょにいきたい…っ」

――もっともっと、きもちよくなりたい。
待ち焦がれていた気持ちよさに、正常な思考なんてどこかへいってしまった。
もっと深いところでペンギンと繋がりたい、全部おれの中に出してほしい。
そう思って全部ちゃんとお願いしたのに、ペンギンの腰はぴたりと止まってしまった。

「…ぺん、ぎん…?」
「ロー、今度ひとりでしたら、おねだりしてもしてあげないから」
「わ…わかった、もうしないから、だから、」
「ココももう触ってあげない」
「やだ、ペンギン、約束するからおねがい…」
「…本当、あなたは気持ちいいのがすきなんだから…」

淫乱、と耳元で囁かれながら先端に爪を立てられて、おれはあっけなくイってしまった。
びゅくびゅくと勢いよく出ていく精液が、ペンギンの指を汚す。
同時に腹の中に満たされる、熱い熱いペンギンの精液。

朦朧とする意識の中、ひとりでヌいた時の光景がよみがえる。
さっきひとりでした時に汚れたのはおれの指だったのが、いまはペンギンの指なのが嬉しくて――…

おれはそのまま、大好きなペンギンの手を両手で持ち上げて、ぺろりと舐めた。
視界の端に映るペンギンの表情が嬉しそうなものにかわったような気がするけど、
おれはもうそれをちゃんと確かめる体力もなくて、そのまま目を瞑ってしまった。
『もうひとりではしない』って誓いながら。







改定履歴*
20101005 新規作成
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