09 躾 3
「ロー、よくできたね」
笑顔でそう言って、ちゅ、と音をさせて頬に触れるだけのキスをしてくれるペンギンに
ゆっくりと導かれるまま、おれは向かいあわせの状態で膝立ちにされる。
立たされる途中では、頬に触れていた唇がそのままおれの首筋や鎖骨を辿っていった。
「…ぁ、んっ」
「もうちょっとココ解してあげるから、そのまま、いいこにしてるんだ」
「ふ、…はい、っあ!」
ペンギンの指が、おれの中に入ってくる。
ゆっくり焦らすように触られながら、乳首を舌先で柔らかく包まれた直後に緩く甘噛みされて、
その度にびくびくと体が震えるのを止められない。
先程までの愛撫でもう自分の体を支える力すらも残ってなかったおれの体は、
何度目かの甘噛みでかくんと腰がおちた。
「――あ!!」
中途半端に入っていた指が、おれの深い所までを貫く。
まるで自分からペンギンの指を一番奥まで飲み込むような形になってしまって、
その恥ずかしさと気持ちよさで涙がぼろぼろと頬を伝った。
「なに、指じゃ足りない?」
「や、違う、ごめんなさい…っ」
「…そっか、もう入れてって言ってたね?」
「え、」
ぐい、と腰を引かれて宛がわれたのは、ペンギンの熱く硬くなった大きいものだった。
それが散々指で解されたおれの入り口を簡単にこじ開けて、中に入ってくる。
「ひぁ、あん!」
――ペンギンのが、おれに入ってる。
そう思うだけでイってしまいそうだ。
やっと、やっとひとつになれた。ペンギン、好き、だいすきだ。
改定履歴*
20100616 新規作成
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