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苺、ひとつぶ -6-

「では坊ちゃん、すこしじっとしていてくださいね」
「え…?」

上機嫌な執事は露になったシエルの上半身で控えめに主張している
さくら色の胸の飾りへと視線をやると、テーブルに置かれたままだったケーキのクリームを
指で掬い、あろうことか寒さですでに立ち上がっている乳首へとそれを塗りつけた。

「っひぁ!なに、何をしてるんだ!」
「まだケーキを食べていらっしゃらないでしょう?ですから私が、食べさせてあげますからね」
「そ、そんなの後でいい…っ」
「だめです、折角のクリームが溶けてしまいますよ?」
「何言って…んっ、くぅ…んっ」
「さぁ、綺麗にデコレーションできましたよ。見てみてください、坊ちゃん」

とっておきの優しい声で促され、シエルがおそるおそる自分の胸元に視線を落とせば、
そこにあったのは両方の乳首にたっぷりと生クリームがのっている光景、だった。
その普段なら考えられない自分の姿に、顔が一気に赤くなるのがわかる。
慌てて蒼の瞳をきゅっと閉じてみても、「ちゃんと見てください」と耳元で窘められて逆効果。

シエルはこの低くてあまい悪魔の声に弱いのだ。
耳元で「お願い」を囁かれればもう抵抗なんてできず、
ぞくりと背筋を駆け上がる快感に幼いからだを震わすだけ。

「セバスチャ…も、やめ、て、…はずかしい、から」
「恥ずかしがっている貴方も、とても可愛いです。いいこですから、ね?」

やっとの思いで否定の言葉を口にしても、返答はシエルが望んでいたものではなかった。
セバスチャンは、顔を真っ赤に染めて今にも泣き出しそうな恋人の額にひとつキスを落とし、
宥めるように2,3度髪を撫でてやると、自らが着ていた燕尾服を敷物にして
そのからだをそっとソファに押し倒す。
そうして、先程自分が塗ったクリームごと、乳首をぺろりと舐めあげるのだ。

「ひゃ…、セバ、セバスチャンっ!やめ、ぁ!」

慌てて自分を押し返そうとする細腕を片手で束ねて押さえつけ、
空いている左手では反対側の乳首をつねるようにして愛撫を開始する。
遠慮がちに立ち上がっている乳首を舌で押しつぶすようにゆっくりと舐め上げたかと思えば
緩く噛み付いてみたり、強く吸ってみたり。ぎりぎり痛みを感じない程度の快感をシエルに与える度に、
組み敷いたからだは正直にびくびくと跳ねた。






改定履歴*
201103025 新規作成
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