新しい神様神様が滅んで暫く経った頃、そろそろ新しい神様を決めようと北極星が言った。
星たちは地上を見下ろして彼女がいいのではと薦めた。
星たちは、世界で一番嫌われた人の傍で、世界で一番嫌われた人の為に毎日美しく咲く華を知っていた。
華は世界で一番嫌われた人が世界で一番好きだった。
世界で一番嫌われる人を好きになれるなんて誰にも真似できない。
彼女こそ神様に相応しい。
一番小さな星が神様に伝えに行くと、地上ではみんなが神様にお祝いを言った。
世界で一番嫌われた人は、神様をひとりじめしていたかったが誰よりも永く生きていたのでそうしてはいけない事も知っていた。
世界で一番嫌われた人が近くにいるのにとても遠いところにいってしまったことに気づいて、世界で一番愛される神様は泣き出した。
「わたしは とても さびしい」