正価2,500円(2,750円)、いまは店頭で買ったほうがよい。これは「貯蓄より投資を」などと言う政府が悪い。
三菱鉛筆 クルトガメタル :Amazon.co.jpミツビシ・シャープケシゴムS5イリ・SKS :Amazon.co.jp
クルトガKSモデルが金属軸化されました。2024年4月発売、日本製。店頭購入。
芯径0.5mmのみ、付属芯3本、
替えゴム シャープS。
.5mmのみなのが惜しい。
クルトガアドバンス0.7が売れなかったことを思わせます。


スリーヴ長2.75mm、真鍮チャック、ノック負荷約850g、芯繰出し量0.6mm弱、残芯12.5mm。
がんばればもう少し残芯を短くできますが、クルトガせず偏減りします。
中身はプラスティック軸KSモデルとだいたい同じながら、
・
ペン先の動きを最小限に抑えたクルトガエンジン・
手に馴染むマイルドエッジグリップ・
安定した書き味を実現するニブダンパーにより、書いた際の感触がさらに安定しています。
- ・クルトガエンジン
- KSモデルと同じく、たぶん40画一回転、100g前後(85〜130g)で作動します。
- ・ニブダンパー

グリップ先端内にあって、スライダー(口金)を前方で支えて揺動を抑えます。
クルトガエンジンがKSモデルと同一と考えられるのに、あれ以上に安定していると感じるのはこの部品のおかげでしょう。
あれもかなり改良されたと感じましたけど、こちらはそれを上回っています。- ・マイルドエッジグリップ
- ペン軸全体に滑り止めを施し、実用的であるだけでなく、外見上の特徴にもなっています。


胴軸の滑り止めはこれくらいがよいと感じましたが、グリップはもう少し溝が深く幅広でもいいと思います。

同社パワータンクスマートハイグレードよりカドが立っているものの、多少油がついても滑り止めになるくらいに、ロットリング600並み、せめて同社シフトM*-1010並みにカドが立っているといい。
芯先の見易さで製図用に劣りますが、深刻な欠点とも言えません。

左から
同社シフトM7-1010本品
ステッドラー925 25/35パイロットS10プラチナ万年筆プロユース171 寸法がクルトガメタルφ9.55mm×145.8に近く、同じ直筒形状かつアルミ合金軸であるステッドラー925 25/35 φ8.8mm×143の芯をクルトガメタル付属芯(おそらく
同社ユニUL-S-0.5-HB)に替え、書き比べてみました。
双方似ているように見えて何かが違う。
芯の保持に差があり、本品はやはり芯が動いていることを感じます。
また長いグリップと全体にわたる滑り止めであってもクルトガメタルの滑り止めは甘く、ステッドラー925 25のローレットのほうが私には合っている、もしくは慣れているようです。
グリップがステッドラー925 25/35より長いため、あちらが短いと感じている人々には本品を薦めます。
本品が細いと感じるなら
同社シフトM*-1010を薦めます。
また本品以上に書きやすいと評判の
パイロットS10とも比較しましょう。ただしS10は.7mmで、芯をユニUL-S-0.7-HB芯へ替えて書きました。
製図用としてならS10はいいと感じますが、どうもバランスが合わず、筆記ならS3やクルトガメタルがいいと思います。

◆替えゴム シャープ消しゴムS、SKS φ4.5mm×8.5、5コ入り
クルトガスタンダードM*-450のほか
スタイルフィットマイスターUE5H-508、ジェットストリーム4&1 MSXE5-1000、同MSXE5-LSと互換。
消しゴム排除のための切り欠きなし。
ノックボタンは
クルトガアドバンスアップグレードと同型。
見た目が良くて、品質も良いと思ういっぽう、実際書いてみたらいまひとつ書きやすく感じませんでした。
もう少し太軸でもよかったし、グリップが段階的に太くなっていてもよかったし、どうもなにか扱いにくい。
このペン軸、製図用にしたら絶賛されそうな気がします。
しかしそんなシャーペンも数日使ってみたら書きやすく感じてきたので、いま合わなくてもなんとかなるでしょう。
余禄というか、製図用としてはあまり好印象ではなかったシフトが、筆記用であれば良品だと見直しました。
評論家を自称する身としてはもっと早いうちに見抜きたいものです。

紙箱内の中敷きから製品を取り外す際、ノックボタンを外してから行うと取り出しやすくなります。

