ステッドラー ノリスエルゴソフト鉛筆太軸 2B:Amazonマーケットプレイス
STAEDTLER ノリスエルゴソフト 太三角軸鉛筆 2B 12本 153-2B:Amazon
ステッドラー エルゴソフト ジャンボ色鉛筆 12色セット 158 SB12:Amazon
前回のリラ イージーラーナーに続き三角軸かきかたえんぴつ。
由々しきことに、ゴムグリップが流行したのは日本だけではなく、なんと鉛筆をゴム塗装で仕上げたのがステッドラーのエルゴソフトシリーズです。2001年ころ発売、ドイツ製。
約φ10mm (内接円径約8.4)×175, 芯径3mm, 約6g, 先付け鉛筆、封蝋あり、PEFC認証材使用。@230円税別。
つや消し金文字と白文字で銘が二面に入っています。
MADE IN GERMANY [ステッドラーロゴ]STAEDTLER Noris ergosoft [三角軸記号]
[バーコード] Art. Nr. 153 [名前欄]
ノリスシリーズは黄色と黒の縞模様が特徴の、同社の普及版鉛筆。エルゴソフトシリーズは前述通りゴム塗装された三角軸、両シリーズに属するのがノリスエルゴソフト鉛筆、その太軸が今回の製品で、学童向けかきかた鉛筆です。
●芯硬度2Bのみ。
芯径が標準より1.5倍太いφ3mmあって折れにくく、またスケッチ等にも適します。
芯質は、日本製と異なり乾いた感触で、その書き味は脂に浸した日本製ほどぬめりませんが、「砂を噛む」こともなく書けます。消しゴムで消しやすいのもこちらですね。
●軸径は
コクヨ鉛筆シャープよりちょっと細いくらい。
ゴム塗装された三角軸には柔らかさ(クッション性)がありませんが、三角軸ならではの広い側面と太軸が低筆圧での筆記を可能にします。
そしてゴムなので滑り止め効果が高く、そしてやっぱり汚れやすい。鉛筆は消耗品だから削ってそれを除いていくという、鉛筆ならではのコンセプト。
●しかし太軸なため普通の鉛筆削りでは削れません。
先月、
先々月に紹介した鉛筆削りなどで削ります。
左から
ファーバーカステル 182797M+R602同社512 001北星鉛筆かきかた三角鉛筆専用削り器(中島重久堂No.250)
三角軸は削りにくい(回しにくい)のですが、うまく削れましたね。
先付け鉛筆なので、始めから芯先が削られているんですが、芯の稜線部が鉛筆削りの刃に引っかかるため、削る前にここをカッター等で削って丸めておきましょう。
それができたらカッターでも削れるようになるので、新たに鉛筆削りを買うことはないかもしれません。
本品に合う補助軸はリラ クレヨンホルダ4707100 (旧品番7170)、4702100 (旧品番7162)。カランダッシュ0012は不適。
三角軸が人間工学的に優れ、初学者に良い、といわれるのは、人間が三本の指で鉛筆を握るため、加えて指にあたる面積が広くて指圧が分散され、ペンダコ発生も防げると期待されるからです。
しかし三角軸は外接円径と内接円径の差が大きく、実際に使ってみると見た目より細く感じて、強く握りこんでしまう。
本品の場合その差は約1.6mmですが、同径六角軸があったなら1mmほどに収まります。
だから三角軸なら太軸がいいんじゃないかと思います。
さて、次回は姉妹品のノリスクラブジャンボ119、ゴム塗装されていない三角太軸鉛筆です。
本品の元型であるノリス120鉛筆は2009年ころにトラディション110へ
更新されて代替されてしまいましたが、ドイツでは今も売られており、その姉妹品がたくさんあって、標準的な軸径のノリスエルゴソフト152 (HBのみ)や、ノリススタイラス119 20 (タッチペンつき、未輸入品)など多々あります。
1)本品、三角太軸ゴム塗装
2)
ノリスクラブジャンボ119 HB三角軸3)ノリスエルゴソフト152 HB三角軸ゴム塗装
4)ノリス120 B六角軸
5)トラディション110 2B六角軸
6)マルスエルゴソフト150 B三角軸ゴム塗装
ノリス120の後継が、赤と黒のトラディション110。
青軸は上級品のマルスエルゴソフト。なめらかな書き心地と削りやすい軸木で芯質も木質も上級です。
右の二本はエルゴソフトと同時期に発売されたファーバーカステル グリップ2001、これもゴムグリップつき鉛筆。この点状ゴム塗装が熱で溶けます(無害)。
2021年5月29日追記:2021年、ノリス120周年記念サイト公開される。
→Happy Birthday, Noris!→Happy Birthday, Noris! STAEDTLER feiert 2021 den 120. Geburtstag eines Klassikers