これを初めて見たときには驚きました。どう見ても銀色の
M+R 602じゃないかと。
商品説明を読んだら少し違っていて、とにかく興味がわいて注文。
2014年1月?発売、ドイツ製。
公式説明では対応軸径φ8.2mmまで、切削角度が23°と30°とのことでしたが実測は以下の通りです。
- φ8.2mm
- 切削角度20°、とんがり係数0.85
- 削りくず約0.25mm厚
- M+R 602と同じく鋭角な黒鉛芯(墨芯)用。19°30′で削れることもあります。
対応軸径も同じくちょっと広いので三角軸も削れます。 - φ8.95mm
- 切削角度33°、とんがり係数0.58
- 削りくず約0.3mm厚
- 鈍角な色鉛筆用。公式説明よりも少し太い鉛筆を削れます。
画像に写っている木目の鉛筆コンテ ア パリ カーボン722/HB(φ8.5mm)は黒鉛芯より芯が崩れやすく、折れるかと思いましたが大丈夫、削れました。
このカーボン722は炭芯(木炭とは違うらしい)でステッドラー ルモグラフ8Bの芯に似ています。
さらに芯がやわらかく粒子が細かいコンテ ア パリのピエールノワール1710/3Bを削ると芯が折れてしまいましたが、
F-C 182797と逆に2)方向へ心持ち傾けるとうまく削れました。
ほんの少し傾ける、であって、押しつけるわけじゃありません。
軟芯が折れやすい同社512 001及び510 20に較べ色鉛筆に向いています。
刃を取り付ける位置がM+R 602よりも0.2mmずれているため、刃がひっかかりにくくなりました。
刃には社名と製造国表記刻印あり。替刃は
DUX 12N替刃で代用可。
同社
512 001及び510 20(共に中国製)とは刃が異なります。
ちなみに510 20の刃は
ソニック ラチェッタ、
ラチェッタカプセルと交換できます。
前々回少し触れたように、この種の金属製鉛筆削りは刃を交換できて頑丈で長持ちするけれどメンドくさいところもあって、芯先をきれいに仕上げるのにコツがいるんです。
- 鉛筆を回しすぎると芯先がいびつになりやすいので、ちょうどよいところで削り終える。
- 鉛筆削りの切削角度より鋭角に削られた鉛筆を削ると芯先が砕けるから、十分に書き減らしてから削る。
材料がマグネシウムだからM+R 602の1/4、
リネックスPS500の1/2弱の軽さ。
アルミのように軽いけれどニッケルみたいな黄色みがなくてクロームほどギラギラしていない銀色。英語版公式サイトではColour: icy silverと名づけられていました。凍った月のようですね。