1940年体制―「さらば戦時経済」(1995年)
新版1940年体制(2002年)
増補版1940年体制(2010年)
かつて日本は最も成功した社会主義国と呼ばれました。その論証となる本です。私が読んだのは新版。
対米開戦前の1940年前後、総力戦に備えて布かれた統制経済体制により、終身雇用制や労使協調などいわゆる日本型経営、そして金融機関では護送船団方式が導入された。
統制経済を主導した当時の革新官僚らは社会主義者が多く、彼らは陸軍統制派とも呼応して日本経済を変えていく。
1945年、敗戦とGHQ改革を機に日本は生まれ変わったかに見えたが、1940年体制は温存され、自由貿易と相まって高度経済成長に大きく貢献した。
しかし成長を終えた現在、それは行き詰まり、もはや足枷でしかなく、日本は構造改革せねばならない、と主張する。
また株式会社の株式とはリスク分散の仕組みであり失敗できる仕組みだと解説、失敗再生できない社会では挑戦も起こらず沈滞すると指摘した。
革新官僚が主導できた背景には、政党政治(当時は二大政党制)が政争に終始していたことがあります。
前回の
「空気の研究」で、日本企業に見られる過剰な組織内相互依存は儒教の忠孝思想に拠る、と山本七平が説いたのに対し、本書ではその組織性は日本の民族性に拠らず制度に拠るもので変更可能(少なくとも企業においては)と分析、ゆえに構造改革も可能と主張しています。
著者はしかし小泉竹中改革に批判的で、後年の本でも糾弾しており、以後の経過については先日出たばかりの増補版で触れられていると思われます。
ちなみに著者は超整理法(中公文庫)提唱や超整理手帳の考案者としても有名。
コクヨS&T ポケットダイアリー 2011(ハードタイプ)ウィークリー ニ-Y2-11



コクヨ ポケットダイアリーマンスリー[ニ-Y6-11]
コクヨ セ-Y1 測量野帳レベル 10冊
コクヨを代表する製品の一ツに測量野帳があります。

1959年に発売されたジジむさい緑色の測量士向け手帳で、同じくジジむさいモレスキンがもてはやされるのに対し、その地味なラインナップを保ってきました。
が、近年種類を増やし始め、マンスリー(橙表紙)とウィークリー(灰色表紙)の二種のダイアリーを発売。
今回はその灰色表紙です。


ハードカバー、糸かがり綴じ、112ページ、しおり無し、
12ヶ月、見開き一週間、土日均等ヴァーティカル(6時-22時、実質5時-24時)、
メモ欄等巻末3ページ。
表紙は皮革風仕上げ。日本製。背広の内ポケットにうまく収まる大きさ。
ヴァーティカル形式はフランスのクオヴァディスが発案した時間割予定表。
ページを縦verticalに分割→縦割りされた欄を一日ぶんに→一日欄をさらに十数行に分割→一行を一時間ぶんにしたレイアウトです。
本品のページ下端にはさらに6行ぶんメモ欄があり、これを合わせれば24時間割にできるため徹夜作業にも対応します。
徹夜が望ましいかはともかく。
コクヨの中紙は、滲み裏ぬけしやすいパイロット万年筆用インクでも問題ないためパイロット使いにはオススメ。
このご時世に紙の手帳の優位性は? というとあんまり無いのですが、野口悠紀雄らが指摘するように、一覧性(アナログ的連続表示)は携帯電話等のディスプレイよりも優れています。ポケットダイアリーといえどもスマートフォンより大きな面積ですからね。
ほかには即応性とか電源不要とか耐衝撃性とかありますが、現代日本ではいずれも大した優位性にはならないと思います。
Amazon商品説明では橙表紙のマンスリーについて「デジタルと併用でスケジュール管理をする方にもぴったりな見開き両面1ヶ月タイプ」と、アナログ対デジタルの図式を離れ、併用を提案しています。