6-5

「もし自分が早くに死んだら、それは誰かの陰謀かもしれない。調べよ。――これはアストレーヌ女王が俺に残した言葉だ」

「――っえ?」

「お前の世界に俺を送ったのは女王だ。そしてお前を連れてこの世界に帰るまで生きていられると言った」

「それって」

「ああ、そうだ。女王の遺体は死後ここに納められる。そして誰にも開けられることはない」

「もしかしてここって、お墓!?」

 そうこうしているうちに広い円形の部屋に出た。
 等間隔に壁にかかった燭台が、辺りをほの暗く照らしている。
 ナイトは凛の質問には答えず黙々と進んでいく。
 凛が慌てて後を追うと、部屋には沢山の黒い棺が並んでいた。

「ぎゃっ!」

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