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現世の大型ショッピングモールでは、バレンタインデーでが近いこともあって、ピンクをベースとした可愛いらしい小物で、飾られており、普段にもまして女の子達で賑わっていた。

「こほん」

名前は、肩を震わせ、咳込んだ。

「姉様、大丈夫ですか?」

今日は、雪がちらつく程に寒い、ルキアは隣に歩く名前を気にかけた。
ルキアは灰色の空を見上げては、日を改めればよかったかと悪態を付く。
しかし、日も幾何も無く、そうとも言っていられなかった。

「大丈夫。けれど今日は寒いわね。ルキアちゃんこそ大丈夫?」

「私は大丈夫です。寒さに強いですから」

そういいながら元気の良さをアピールした。


朽木家の義姉妹は、仲良く、バレンタインデーのチョコを作るべく、材料を買いに訪れていた。

ソウルソサイエティーも、バレンタインデーの習慣は行き渡りつつあるが、そのクオリティーや品揃えは現世に劣る、というより、女性死神や庶民貴族の女性方の期待に沿えていないといった方がいい。


「姉様、喜んでくれるといいですね」

「そうだと、良いけど。和菓子は得意なのだけど、洋菓子は始めて作るからとても不安だわ」

「姉様なら大丈夫です、なにか解らないことがあれば聞いてください」

「頼もしいわ、ルキアちゃん。あ、あのお店入っていい?」

名前が、指で示した先は、ナチュラル系統の奇麗めな雑貨屋さんだった。

「ええ、いいですよ」

女二人の買い物は、まだまだ続くようだった。




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mokuji



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