旅立ちの朝 その日はいつもより1時間早く目が覚めた。しばらくベッドの中で微睡むけれど、二度寝する気にはなれずユルユルと活動を開始する。 ゆっくり身支度を済ませてからチラリとドレッサーを見る。そこには相変わらず表情のわかりにくい少女、恵李の顔が映っていた。 下に降りると母はもう起きていた。 「おはよお母さん」 「あら、おはよう。今日はいつもより早いのね」 お母さんはいつも早いですなぁと思いつつ欠伸をかみ殺す。 「今日はなんか梓が来そうな気がするんだよねぇ。昨日赤いギャラドスの特集やってたしー…」 「ふふ、梓くんならさっき来たわよー、朝ご飯食べたら行って来たら?お茶飲む?」 「そうするー。紅茶ね」 「はいはい」 しばらくして入れ立ての紅茶を飲む。ふわっと広がる紅茶のすっきりとした香り…なんとも優雅な朝である。 「茶葉変えた?なんかいつもと違うね」 「そうなの、『ニルギリ』って言うんですって」 「へぇーえ…」 ティーカップに目を落とすと透明感のある明るいオレンジ色がゆらゆら揺れていた。 *** このあとヒコザルと運命的な出会いをしてニルギリと名付けるのであったたたた 恵李:プラチナ版ぼくのかんがえた(見た目が)さいきょうの主人公。黙ってれば美少女。 梓:プラチナでの主人公の幼なじみ兼ライバル。ちなみにパールのライバルも梓だが同姓同名の別人。名前考えるのが面倒だったわけじゃ、ないよ?ぶっちゃけアニメのジュン。 |