恋愛中毒症状末期患者のためのサナトリウム


半兵衛の言われるままに、特に反抗をしない秀吉に彼は嗤いながら言ってのける。
「秀吉。君は…もしかしたらオンナノコの方が良いのかもしれないね。」
そんなことはない。秀吉は反論こそしないが、そう思っている。女でいいはずがない。自分は女のように華奢でもなく、野心があるのである。普通の女とは天地の差がある。そう! 今のように天下を取り、収めるという壮大な野心が! そして体も人一倍大きく目立つ風貌、男らしく胸毛すらたたえた毛深さである。
何がオンナノコだ。クソ喰らえだ、と思う。だが半兵衛のいつもの思いつきに反論する意味もない。言っていればいいのだ。言われるのは一向に構わない。
「秀吉。」半兵衛は抑えた声色で秀吉を呼びながら、いつものようにずるりと秀吉の下半身を露わにさせた。四つん這いなのであられもないところまで丸見えだ。
勘違いされては困るが、すでに上半身は半兵衛の手によって露わになっている状態である。脱がせられながらも秀吉は半兵衛に対して抵抗しないのだけれど。
「ーーどうして君は僕に脱がされる、それだけでこんなに…先のことを期待しているのか」
半兵衛は皆まで言わない。魔羅には手を触れずに秀吉の唾液で光る半兵衛の指をぐり、と尻の穴にゆっくりと押し入れる。差し込まれた指は身体が覚えているらしく、半兵衛の指が前立腺を撫でると堪らず腰をひくつかせた。うわずった声も共に。
「ッぅ、ぁ…ッ」「ねえ秀吉? 今こんなとこ弄られて悦んでるんだよね?」
違う。と秀吉は必死に首を横に振った。だが身体は正直である。魔羅の勃起はさほどでもないが、鈴口から溢れ出る我慢汁の量は多量なのだ。
半兵衛は指の近くに舌を這わせた。そこも潤んでいて、まるで泣いているようだ。舌が中に入り込む感覚に秀吉はヒァ、とオンナノコのように鳴く。だからそういったのに、と半兵衛は一人思う。
指をもう一本加える。だがそれすらも軽々と秀吉は受け入れてしまう。は、は、と鼻で呼吸する様が、実にこ慣れた感じを醸し出している。勿論慣れさせたのは自分であると理解しながらも、気に食わずにぱん!と勢いよく秀吉の尻思い切りぶつ。そうすると予想もしていなかった秀吉は緊張し、穴は指をきゅうきゅう締め付ける。今の秀吉には緊張感が足りない。そう思った。
「だらしないなぁ…」半兵衛は思ったことを口にしてしまう。これは秀吉に対しては、本来は言ってはならないことなのだが、責めているという思いがあればこのような口調になってしまうのだ。そして秀吉もそれに非難しないのがまた行動や言葉を助長される所以だ。
「オンナノコって…ああ、秀吉も抱いたことがある。と思うけど。
すごく我々なんかよりも快感は凄いんだって。」
男よりも快感がよく伝わり、射精しているかのようなひどく激しい快感が断続的に続くのだと伝え聞いた。だが男の自分たちでは到底分からないこと。そんなことを思いながら眼前にある秀吉の皮を被った魔羅はそこでひくひくと脈打っているらしい。触ってもいないのに亀頭はパンパンに膨れ上がり涙を零す。
半兵衛は一体何を伝えたいのだろう。秀吉はそれを掴もうとして、そうしながらも尻の穴を締め付け続けていた。だが半兵衛の指と舌が秀吉の思考を奪っていく。半兵衛の体温が秀吉を呼びながら愛でるたびに、理性という枷を剥がそうとする。
「ここ、オンナノコになるから。」
半兵衛は会陰を厭らしいねっとりとした動きでゆっくり、ゆっくりと舌を這わせ刺激する。焦らされる感覚に秀吉の腰が知らぬうちにうねる。もっと強い刺激がほしい。
同時に、なるから。と言った確定系の言葉尻にはっとして目を向ける。
「半…っ、ぁはあ」「面白いクスリの効果さ。僕の主治医が冗談半分でくれた。男子の睾丸が無くなり、そこに膣ができるのだと。副作用はあるようだがさほどでもないらしい。一時的な変化薬だということだ。きっとガセネタなんだろうけど、もし本当なら素晴らしいことだよ。君は最高の快楽に酔えるんだ。
ついでに、さっき秀吉が飲み干したお茶だよ。混じっていたんだ。」
半兵衛の薬の悪戯は、否、悪戯といった可愛いものではない。反論は半兵衛の巧みな指の動きで甘い喘ぎに変わった。鈴口からは透明の液がとろとろと布団を濡らしている。半兵衛は先ほどの言葉を強調するかのように玉袋や会陰ばかり執拗に舐め回す。固くした舌でつつく。たまに指で押す。唇を尖らせて咥え、ちゅうと音を立てて吸う。もう涎でべとべとになっていることだろう。さっと半端なところで半兵衛は立ち上がる。
「もう秀吉の味が無くなってしまった、また来るよ。今日はもうお休み」
味わうだけ味わって、生殺し状態で最近は去ってしまう彼。もうただの親友などと呼べない気がしていた。それが秀吉には寂しくもある。だが拒むのは怖い。そして拒みたくない、身を委ねたい自分もいるのである。
その委ねたい気持ちから、半兵衛の指を想像する。寝台に仰向けに寝そべる。うつ伏せは呼吸が苦しかった。両膝を立ててまだ開いたままの蕾に指をあてがう。節くれだったごつごつの指は半兵衛のそれを思い起こすには似ても似つかない。
どうしても自分の指を入れるのは抵抗があるので軽く穴の周辺を弄ってから、竿を握って上下に扱く。親指の腹でくりくりと先端を刺激するのも忘れない。今まで溢れに溢れさせた我慢汁が潤滑油となりひどく気持ちいい。しばらく擦っていると、亀頭に熱が集まったようになり急に煌く。その瞬間、頭の中は莫迦みたいに真っ白になる。
「あっ………くふぅ…っ、」
同時に真っ白な精液を自分の中に放ち、やっと体内に溜まり続けて燻っていた熱を解放した。やっと眠れる…。秀吉は自分の手をちり紙で処理してから寝間着を着、漸く眠りについたのだった。

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予定としては三部作になります
半兵衛の勝手さがネギですね。
そして秀吉はおとなしいサル。
好きじゃないけど、秀吉をふたなり化させよう計画。

→鮮光に続きます。



そうそう、今日の夜中にアニメバサラ揃いましたよ。二期もおねがいずみです。豊臣だしね。まあへっぽこな絵だけど
ハイカラ主題歌の2が一番好きなんですが、TMRにこだわるメスガキ多い多い。バトルヒーローズのJAPはよかったけど、1も外伝もあんま好きじゃない。ハイカラと伴ちゃんだよ伴ちゃーん
市の歌はさいあくです。キャラソン許せたのはFFXだけだわ。←テニプリキャラソンをカラオケでえんえん聞かされ虎&馬
かなり少数派です。なんだかごめんねごめんねー


Title of クロエ