秀吉が新車を買ったとのことで、天下統一にどう役立てるべきか、などの相談をしたい。と当の秀吉からの伝言を聞いたのは、彼の右腕と呼ばれるに相応しい男・石田三成その人であった。
 三成はその話を聞き、はて、と感じる。なにより第一に彼は、相棒の竹中半兵衛にそういった話がいくはずだが?と思ったのだ。そんな思いも抱えながら、三成は秀吉の元へ向かった。

 秀吉は相変わらずの巨体を持て余し、動きやすそうな軽い出で立ちだ。彼に合う服など少なく、特注で頼まねばならないのだが、それをいちいちやっては金がいくらあっても足りないため、普段着は小さいもので済ませている。また、秀吉自身大して気にしていない、というのもある。一見、一般の農民と変わらない恰好をしていたときもあったが、彼は一際ガタイが立派なため、すぐに豊臣秀吉であると分かってしまうのだが。
 今日の彼の恰好はと言えば、着衣は動きやすい普段着。だが小さいので彼の鍛えぬかれた肉体が目に映ってしまう。筋肉の線は服の上からあらわになり、その強靭さは普通の人間ならば逃げてしまうだろう。
 下は袴のような動きにくいものではない。どちらかといえば職人の穿くボンタンに近い。が、もっとみすぼらしいもので、ジャージ、と言うのが一番しっくりくる。
 言わずとも分かるとおもうが、秀吉は実に飾り気がない。強き男に、無駄な飾りなど勿論要らぬ。天下は飾りなどではとれない。きっと彼ならばそう返すであろう。実に遊びのない、まじめな男である。

「うむ、来てくれて有難い。」
 秀吉は天下を目の前にしても実に謙虚で、そんなところが国民に好かれ、三成らがついていこう!この人なら!とおもう所以でもある。
 三成は不思議におもったことを彼に問うてみた。それは、冒頭で述べたとおり彼がどうして、三成を呼び寄せたのか。
 話を聞いてみると、いつも半兵衛に相談ばかりしているし、他の者の意見も参考にしなければならないと感じたことと、現在半兵衛は偵察に行っており、傍にいないことを語った。
 秀吉は本気なのかもしれない。

 だが……
 三成は、後者が先だろう?と内心刺のある想いを胸に抱いた。「どうせ私は二の次なのだろう…」と。
 そうおもったことなど、おくびにも出さず彼は納得顔で頷いて見せた。

「なら、その新車に乗らねば、私も良い答えなど見つからんよ」
「そう言うだろうと思っていた。向こうに車を止めてある。行こうぞ」
 元よりそのつもりであった秀吉が案内した先にある車…。それはオフロードも楽々な、バギーであった。大きな車体は秀吉ととてもよく合う。むしろ、こういう車でなければ、秀吉は乗ることすらひと苦労のはずである。
 秀吉は懐から鍵を取り出し、鍵穴に指し、そして鍵をひねると重い音を響かせながら車は奮えだした。秀吉の操作で車の内側の歯車を動かし、発車した。
 温かな陽射しに目を細めたりしながら、横顔の秀吉が乗り心地を自慢する。確かにこの車は実に乗り心地がいい。振動音も前よりは静かだし、車体が高いのが実に見晴らしがよく、三成は気に入った。
「この見晴らしの良さ、使えるかもしれない」
 その言葉を聞いた秀吉は、大いに喜んだ。使えるものを買ってよかった、と子供のように無邪気に笑う。
「だが、気をつけねば周りからも丸見えだ。奇襲には使えるが………だが秀吉、お前はだめだ。天下を手にしようという者が、雑兵に姿を曝す役目など」
 使う。それは戦で役立てることを意味していた。だが、それは生命の危機にも関わる問題である。主をそのような目に遭わせるわけにはいかない。支える立場にある三成が止めに入るのは当然のことである。
 だが、秀吉自身としては当然、己の、言葉どおり『ちから』があるのだから自分は我が物顔で後ろで踏ん反り返っているつもりなどない。
 元より秀吉は農民の出であるし、はっきり言って三成や半兵衛などよりも体力も実力も数倍上なのである。だからこそ、彼らに心配され後ろに下がっていろと言われるのは納得がいくわけがない。秀吉は反論する。
「何を言うか。我とて、元は名もなき兵、否、足軽であったのだ。素早く駆け抜けるのだ、死を思うなど笑止千万!」
 言いながらも、ただ駆け抜けるだけの危険も彼はしっている。だがしらないふりをしている。彼は多少の怪我など、仲間がするよりは自分でしたほうがよいとおもう、博愛主義なことも、三成はしっていた。

 そして、三成は一人、ほくそ笑む…。
「そうか。……ならば、私がどの程度見られるのか、ということを実践しよう。…ああ、なにもない道だ、速度を上げてくれ」
 それだけ言い、秀吉が車の速度を上げたと分かればすぐに懐から小刀を取り出した。
 あまりに咄嗟のことだったので、秀吉は口をぱくつかせているのみだが、その刃は秀吉に向けられたまま。悪い冗談とおもい、速度はそのままに秀吉は、「何をしているのだ。物騒だろう。しまえ」と告げる。
 だが、三成は小刀をしまおうとはせず、運転を続ける秀吉の服をビリビリと切り裂いて真っ二つにしてしまった。その事実は秀吉には理解しがたく、運転を止めることもなくただ、ひたすらに前だけを見るようにして運転を続けていた。三成の行動は理解できない。だが、服を破いただけのこと。傷をつける気がないのは伝わってきたからである。
 だが、破いた服は下。上はそのままである。それも奇妙なものだ。秀吉は下半身を丸出しにしたままアクセルを踏んでいた。
「大きいなぁ、秀吉は…。」
 秀吉は答えない。
「勃ったらどのくらいになるのかな」
 その言葉を聞いて、やっと秀吉は理解した。隣に座る三成は、自分の股間の一物のことを言っているのだ、と。そう理解したと同時に、見られているという意識にかぁっと顔面が熱っぽくなった。そして小さく、「何を………あまり、見るな」と言う。
 三成は秀吉の言葉など聞こえない様子で、「なぁ、秀吉。お前は半兵衛の玩具と聞いたが……本当か?」
 玩具。と言われて半兵衛の目を思い出す。耳元で「可愛いよ」と囁く彼を思い出す。あられもない姿を見たいという、口にはできない淫らな言葉を聞かせてくる息遣いを思い出す。だが、玩具などでは断じて、ない。
「否。我は、………我よ」
「だが、ケツ穴拡げられて、感じてるんだろう?チンポいじれと言われていじってるんだろう?トコロテンなんだと聞いたぞ。教え込まれたのか?」
 次々に三成から浴びせられる問いの数々は、まったく嘘はない。だが、そんなことは絶対に口にするわけにはいかない。秀吉は黙ったままだ。黙ったままだが、秀吉の身体は三成から聞いた言葉から、そのとおりの記憶が次々に蘇っては身体に熱をもたらしていく。
 尻穴をいじくり回される悦びを思い出してしまう。半兵衛は秀吉の尻穴を可愛いと誉めながらに、何度も優しく撫で、時に尻穴の回りをギリギリと抓って痛みを与えたり、それと同時に爪先でかりっと前立腺を強めに擦ったり、舐め回したり吸いついたりしながら攻めたりしていた。そのたびに秀吉は快感を覚え、しらぬうちに腰を振りさらに太いものでも入るようになっていったのだ。
 しらぬうちに秀吉の股間はギンと上を向き、かつ、刺激欲しさに亀の頭はひくひくとうごめいている。三成はすぐにそれに気付いた。と同時に、「言葉で感じたのか?…言葉だけで勃つ淫乱野郎だと、皆に見てもらえばいい。」と冷たい声で突き放すように告げる。
 嫌に決まっている。それを秀吉は小声で告げた。だがそれは三成には受け入れられない。「勃ってるのが証拠だ。グズが」と、いつもよりも厳しい口調。怒っているのかと秀吉は心配になってしまう。
 車など公道と言えどまだまだ数少ない。大富豪やらが持てる道楽のような移動手段である。まだまだ国民は、徒歩や馬。そのなかでこの、秀吉たちの車での移動は周りの注目を浴びることとなる。それは必然だ。
 そう、それは、どんなに秀吉が逃げたいとおもおうとも、避けられない視線なのである。車で行き過ぎる最中、秀吉はまるで己を蔑まれているかのような感覚に、何度も何度も陥った。
 自分はといえば、見ろと言わんばかりに足を広げ腰を下ろしながらも、一物をこれ以上ないほどにかたくたかくしている。見られているとおもえばおもうほど、あまりの恥ずかしさに身体は火照ってゆく。さらに、口に出しはしないが、すっかり勃起した一物の熱を抑え切れず、どこかに触れたくて。否、触れてほしくて秀吉は無意識にもわずかに椅子の上で腰を揺すっていた。
 腰を揺すれば、直接的な感触はないまでも椅子に密着する秀吉が弱い尻穴が擦れ、ささやかながら快感をもたらす。さらにささやかになってしまうが、玉にもその振動は伝わり、いくらか快感を得ることはできる。
 逆にその快感は、より強い快感がほしくなるのだから自らの首を絞める秀吉は愚かなのであるが、それに勝る羞恥により、これ以上は激しく腰を振ることはできないのである。そのもどかしい快感は、秀吉の物欲しそうな吐息と表情と、勃起の先端の切羽詰まった震えによっても明白である。
「秀吉。みんなが見ている。あいつは何で車を運転しながらチンポおっ勃ててるんだろう?ってな」
 秀吉はその言葉に、さらに反応する。逃げたくてたまらない。だが、どこに逃げるというのか。ぐりぐり、椅子に股間を押し付けながら何か迫り来る切羽詰まったものをやりすごす。呼吸はひどく荒い。弱々しく「嫌だ」と三成に告げるが、風の音が秀吉の声を掻き消した。変態と噂されてるだろうな、と笑いながらに語る三成はまだ秀吉の身体に触れてもいない。
 秀吉は人の少ない道を選び、山道を進み出す。行き先など最初から告げてはいなかったのだ、秀吉が運転するままにその場所に着ける。もはや、開放されたい、それ以外のおもいなどないのである。

 しばらく人気ない道が続けば、三成はふと気付く。彼が人垣から逃げて運転していたことに。だからわざと怒気を含む声で告げてやるのだ。
「すぐに止めるんだ…!」
 その意思の強い声色に、秀吉は何事かとおもいすぐに車を止める。怒られるようなことなどしていない。覚えがないから不安は募るばかり。
「わざと人がいないところを選んでくるとは…!無言で私に背いたのだな?秀吉、…私は悲しい」
 すっかり秀吉の考えなどばれていた。そして三成は怒っていかのではなく、悲しんでいたのだと、肩を落とし俯いてしまった。何が悲しいのか、秀吉は理解できずに戸惑うばかり。
「本当は見てほしかったはずだ。さっきより萎えているぞ。お前のチンポ…」
 三成はそんなところまでお見通し……否、本人でさえ気付かぬことを口にし、本人に認めさせようとしたのである。間違いなく車で走っていたときよりはいくらか勢いをなくした一物がぴんと勃ったまま。
 三成は誰もいないのだから私の前で足を開けと秀吉に言う。秀吉はさんざん悩んだ末、どうすればよいか分からず車の上で、三成の真ん前であられもなく股間を晒す。何か今日の三成は違う、異常と言うべきか、得体のしれない者になってしまったようで、扱いに困った末の判断であった。だが、やはり恥ずかしいものは恥ずかしいのである。おとなしく足を開いた秀吉を言葉で誉めながら、遠慮なく股間をじぃっと見つめる三成。
 秀吉の股間にそそり立つ一物は、何らかの刺激がほしくひくつく。先程まではいくらか萎んでいたはずのそこは、もうぱんぱんに腫れ上がっている。元は包茎だが、勃起し亀頭の先端は多少剥けて桃色に熟れて光っている。それと同時に、秀吉の臍から繋がる無駄毛に彩られた尻穴がわずかにひくついている。どちらも何の刺激もなく、ひたすらにじれったいばかりだ。秀吉の目は、三成に刺激を求めていた。だが三成はそれを理性でやりすごしながら、事細かに秀吉の股間の様子を語り聞かせた。勿論、卑猥な言葉を使い秀吉に想像と羞恥を与えるように…。
 そして、三成は命令しなかった。ただ伝えたのみ。そのまま「帰るか」と言い、車に足を広げたままの相手を笑う。
「何をしてるんだ?見てほしいなら見てやるがな」
 口で、言葉でねだらない相手には、彼は何一つ与えてなどやらないのだ。
 ぷく、と先端から溢れそうなほどに盛り上がって、表面張力のように浮き上がっている我慢汁がそこでねっとりと刺激を待っている。刺激の代わりに、三成はふぅっとそこを吹いた。それだけで秀吉は「あうぅっ」と野太い呻きを漏らし腰を揺らす。不機嫌そうな表情を作りながら三成は、「何だ?」とわざと問う。だが、秀吉は感じてしまって思わず声をあげたなどと口にはできず、ゆっくり足を閉じ座り直す。
「どうすればよいのだ……。我とて、このような姿では城に戻れぬ…」それだけ告げた。
「そのまま帰るしかないでしょ。…ま、竹中殿とも愉しく散歩してるし、いいんじゃないか?」
 秀吉は、目の前が真っ暗になった。

 だが、身体の興奮は冷めやらないまま、帰路に着いたのだった。
 帰り道、車を降りるとき、また降りてから、城に向かう道すがら、部屋に戻る城内、秀吉の運命は神のみぞ―――知る…!



***

なんとなく意味不明携帯うちこみ(かなり珍し!)秀吉ネコっぷりウンコ文。たまに頭悪い文が書きたくなります。ストーリー性ぜろ。しかもモブ。20090502


水星の魚
http://iiiy.3.tool.ms/


秀吉はイエスしか言わない。
それはストーリーモード(誰の??)で秀吉がみんな(主に織田軍)に「サル」呼ばわりされてもそれをずぅっとスルーし続けていることからきました。

秀吉が痛いとか糞垂れ流したりとかしなかった代わりに、イかせてもらえなかったっていう。まぁヌルい話ではあるんですが。
エロものって、プロアマ問わずに言葉責めが定説になってるじゃないすか。だから、敢えてしゃべらせるんじゃなく、文章で説明しようとしました。
この手法のほうが自分には合ってると思いますね。セリフとか考えるのって実は、苦手なんですよ。ヘンだけど。
まぁあんまり意味もないですが、一応秀吉はネコっからのネコですってことで・・・ 2009.05.03



2010.06.02追記
こんなタイトルの記事を。
戦国BASARA :最新作「3」はWiiとPS3で 石田三成が初登場
2009年08月20日
どうやら石田三成の情報は8月に出たらしい…
じゃあまだ3カ月位は先の話だったんだよねww三成オカシイけど許してちょ
んで晒しとく。笑


印象としては、石田は秀吉に仕えているけど、右腕ってもんなんだからそんなに畏まったような印象がないわけだ。でもキャラ出てみたら秀吉様秀吉様でしたね〜。う〜ん、残念。外した。