イケイケだけど、いつ果てるとも知れないイノチ抱えて僕ら、


 ノリノリなこの世で何をしろって言うんだ。
 どうしてこの世界が、不景気とかサイアクとかって言うんだ。
 バカかこの野郎。
 とりあえず、目の前にいるヤツをブッ飛ばすのがちょうどいいらしい。
 一発、入れておいた。笑えるくらいぶっ飛んでいく相手の様子が笑かす。


 夢でくらいはそんな夢を見せてほしい。そう思ったのにも関わらず、名前を呼ばれるから僕の思考は現実へと戻った。ノリノリの世界は夢の中でしかなかった。チクショウ、そう思ったけれど、相手のかわいらしい顔が脳裏に浮かべばそれについては口を噤むのが正しいような気がする。相手のことをどうこうというよりは、自分が相手に対して手を上げたりどなりつけたりすることができないんだ。
 けれど、それとは全く逆なことならきっとできるな。今までだって、そうしようと何度も思ってきた。相手のナカに入り込んで、浸食したい。喰らい尽くしたい。つまりは、彼女を僕は犯したんだ、って。
 変態とかキモチワルイとか言われたくはない。もちろん口にしたら気持ち悪がられるだろうから、僕の欲望を口にしたことはないけれど、何度も何度も頭の中では相手の身体を、いや、彼女のことを犯しまくって、きっと淫乱になるくらいに犯しているんだろう。相手はもちろんそんな僕の欲望になんて、気付いていないだろうけど。
 だからこそ、階下で何度も僕を呼び続けるのだ。「ごはんだよ〜」と。

 あ、ちょっと勘違いしないでくれよ。相手は僕のオフクロなんかじゃない。レッキとした僕の『彼女』だ。言い方をカッコ良くすれば、俺の女だ。
 相手だって合意の上で付き合ってて、まだキスBぐらいまでしかいってない。情けないかもしれないけど、僕だって彼女のことが、好きで好きで好きで堪らないけど、それ以上はまだ踏み込めないでいた。彼女にためらうような表情をされたら僕はきっと立ち直れなくなってしまうから。だから、怖くてまだソノ領域に踏み込めないでウジウジしてるんだ。好きだから手を出せない、それは男ならきっと分かるだろうと思う。女はどう思うのか、男って立場からは良く分からないけど、悪い意味に取らないでいてほしいな…。そう思う。階段下りながら思う。
「ごはんじゃなくて、お前を食べちゃいたい」



(朝っぱらからエロくて、すまん…!)



11.07.28

シュウジとちせの、ラスト手前で同棲していた辺りのつもり。

オレンジレンジのイケナイ太陽を聞いてたら、急に思いついた。

まさかサイカノで二次作品を書くとは思ってなかったので、なんとなく申し訳ない気持ちいっぱいである。
最終兵器彼女はかなりハマった作品だ。でも、一般にすすめるには内容がハードな気がして、文字も多い気がする。あと、最後らへんが結構エロい(笑)。

せつないレンアイを読みたいなら、オススメな作品である。

2011/07/28 15:25:18