「ブーン太。」


「?なんだよぃ、幸村くん」


ちゅっ


「…っ、ななななななにすんだよ!」


「ははっ、真っ赤でかーわいい!」


幸村くんに名前を呼ばれ、振り向くとちゅっと可愛らしい効果音のつくキスをいきなりされた。
毎回されてもなれない俺は真っ赤になるばかり。


「やっぱグリーンアップル味するね。」


「あ、当たり前だろぃ!噛んでんだからよ。」


「そうだったね。じゃあガム噛むのをやめさせたらブン太の味するのかな。」


「っ!」


もう恥ずかしすぎる。

幸村くんはさらっとそういう事を言うから心臓に悪い。しかも確信犯で俺がこーゆうのに弱いのを知ってやっているから尚更たちがわるい。

つーか髪の毛も顔も赤いってりんごじゃねーか。

そんなことを思っていると、やさしく頬を手で包まれ、顔を固定される。幸村くんと目が合い、その綺麗な瞳に吸い込まれそうになる。


「ブン太かわいい。」


「…嬉しくねえよぃ…。」


「好きだよ。」


「…………俺も。」


「フフフ、」


そして真っ赤な俺に囁いた。


「愛してる。」


それは甘くて癖になるような…


俺だけのもの。


end

2010.09.27
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