陽日「花見だ花見だあああー!」
水嶋「陽日先生、はしゃぎ過ぎですよ」
星月「たまにはこういうのもいいな」
陽日「よぉしっ、飲むぞー!星見酒もいいけど、年に一度の花見酒はたまんないよなぁ」
水嶋「桜だろうと星だろうと、陽日先生は呑む事しか考えてないじゃないですか」
陽日「なんだよ、つれないなぁ。ほら水嶋も呑め」
水嶋「仕方ないから、付き合ってあげますよ」
天羽「チビ先生俺も!俺も呑む!」
陽日「っ!お前…、一年の天羽翼!なんっでここにいるんだよ!?つか酒はダメだ酒は!そして俺はチビじゃない!」
天羽「ぬ〜ん」
青空「こんばんは。今日は生徒会のメンバーでお花見なんです」
私「先生達、また呑んでるんですか?」
陽日「またって言うなまたって!」
水嶋「あれ?君たちも来てたんだ」
会長「あれ水嶋先生じゃないですか。こんばんは」
水嶋「こんばんは。君は…、誰だっけ?」
会長「俺は生徒会長の不知火一樹ですよ水嶋先生」
水嶋「そうなんだ。まぁ、僕は男には興味ないからね」
会長「…」
天羽「ぬはは〜ぬいぬいが黙った!さすがもじゃ眼鏡〜」
水嶋「もじゃ眼鏡って…」
私「まぁまぁ、水嶋先生がもじゃで眼鏡なのは本当の事…、あ」
水嶋「君、そんなに僕にお仕置きされたい?」
私「っ」
青空「水嶋先生、少し彼女との距離が近過ぎますよ。先生達は酔ってるみたいですし、僕たち生徒会はそろそろここを離れましょう」
天羽「え〜、そらそらもう行くのか?せっかくチビ先生に会えたのに」
陽日「チビって言うな!お前がデカ過ぎるんだ!」
天羽「素足隊長もいる。素足隊長はお酒呑まないのか?」
星月「ああ、俺は直獅と郁を監視してないといけないからな」
天羽「チビ先生は酒癖悪そうだもんな。裸足師匠も大変なんだな〜」
陽日「ったく、最近のガキはなんでこうすくすく身長が伸びるんだよ。って俺の話を聞けー!」
水嶋「陽日先生、うるさいですよ」
天羽「ぬはは〜、本当に酒癖悪いぞ」
陽日「お前ら…」
会長「翼、あんまり先生をからかうなよ」
天羽「ぬいぬいも一緒に呑もうよ」
会長「お前なぁ、酒はダメだろ」
天羽「ぬいぬいはもうおっさんだから大丈夫だろ〜?」
会長「俺はまだ未成年なんだよ!」
天羽「ぬはは〜、逃げろ〜」
会長「こら!待て翼ー!」
青空「ふぅ…、全くあの二人は、相変わらずですね」
私「ふふっ、そうだね」
星月「お前達も苦労が耐えないな。ま、楽しそうだけどな」
私「そうですね、楽しいです」
星月「そりゃ良かった。若いうちはいっぱい楽しめよ。ほら、ジュース呑むか」
私「いいんですか?」
星月「ああ、ほらここに座れ」
青空「ですがここは酔っ払いが二人もいますから…」
直獅「だぁれが酔っ払いだぁ〜」
水嶋「陽日先生の事ですよ、陽日先生だけのね。僕は酔ってませんから」
直獅「おい、水嶋!もっと呑め〜」
水嶋「あーあ、もうやだなぁこの人」
私「ふふふっ」
水嶋「君、笑ってないで僕の隣に座ってよ。女の子がいないとつまんないんだよね」
陽日「俺のぉ生徒を〜口説くなぁ〜!お前は俺の隣だぁ〜!」
私「え、陽日先生の隣ですか?」
水嶋「違うよ。君の居場所は、僕の隣。いつもそう言ってるでしょ?」
星月「はぁー…、いつもこの展開だな…」
青空「こんな酔っ払いの近くは危険です。あなたはずっと僕の隣にいて下さいね。何があっても、僕が守りますから」
私「颯斗くん…」
星月「青空…、お前もか」

私「陽日先生…、酔ってますね」
陽日「水嶋は遊び人だからな〜!気をつけろよ〜。お前の事は、俺が守るからな!」
水嶋「遊び人って…失礼な事言わないでくださいよ。24にもなって恋愛の一つもしてない陽日先生よりはマシだと思いますけど?」
陽日「う、うるさ〜い!俺だって…俺だって…」
水嶋「あれ?陽日先生、好きな女の子でも出来たんですか?」
陽日「そっ、そんなわけないだろっ!あ…あぁいや違うんだ…。いや、違わない、違わないぞ」
星月「郁、あまり直獅をいじめるな。こいつはお前と違って純粋なんだからな」
水嶋「こたにぃってばひどいなぁ。僕だって純粋なんだよ?」
星月「わかったわかった。あ、ほらお前もジュース飲め。青空も」
私「ありがとうございます」
青空「では、いただきます」
星月「なんかうるさいところに引っ張り込んで悪かったな」
私「いえ、先生達子供みたいで楽しいです」
青空「こういう賑やかなのって、いいですよね。僕の家はいつも静かだったので」
私「そうなんだ。でも、今は毎日生徒会で賑やかだよ?」
青空「ふふっ、そうでしたね。そう言えばあの二人はどこに行ったのでしょう」
私「本当だね」


星月「…桜、綺麗だな」
私「はい…」
青空「夜桜って、幻想的ですよね」
星月「桜っていうのは、儚いからこそ、美しいんだろうな」
私「そうですね…」
星月「なんか昔を思い出すな、昔よく郁とあいつと三人で桜を見たな」
私「星月先生は水嶋先生とは昔から仲が良かったんですね」
星月「あぁ…、つい口が滑ったな」
私「隠す事ないじゃないですか。私もいつも幼なじみと一緒にお花見してました。でも今はこうしているのが不思議です」
青空「確かに、このメンバーは少し不思議ですね…」
天羽「俺も…、昔はよくじいちゃんとばあちゃんと一緒にお花見したな」
私「翼くん!?」
青空「翼くん!どこに行ってたんですか?」
天羽「ぬはは〜、ぬいぬいが追いかけて来るから一周しちゃった」
会長「翼…はぁっはぁ…お前どんだけ走るんだよっ…」
天羽「あー!書記とそらそらだけジュース飲んでずるいぞっ!」星月「仕方ないな、お前らにもやるよ」
天羽「わーい!」
会長「ありがとうございます」
天羽「桜綺麗だなー。ぬははー、なんだか楽しいな」
私「良かったね、翼くん」
天羽「なんか走って疲れたら眠くなって来ちゃった。ちょっと書記の肩借りてもいい?」
私「え?いいけど…」
天羽「ぬーぬー…」
私「翼くん?寝ちゃったの?」
青空「全く翼くんは…」
会長「そう言えば、時間大丈夫か?そろそろ俺達は帰らないと」
青空「ああ、そうですね」
星月「帰るのか?じゃあ俺がお前を送ってやろう」
私「大丈夫ですよ、先生達はまだ飲んでるんですし…」
会長「そうですよ星月先生、こいつは俺が送って行きます」
翼「ぬーぬー…」
青空「会長は翼くんをお願いします。彼女は僕が送っていきますから」
会長「翼はお前が送っていけよ颯斗」
青空「翼くんのお世話係は会長じゃないですか」
会長「誰がお世話係だっ!」
水嶋「あれ、帰るの?じゃあ僕が送っていってあげるよ?」
陽日「水嶋〜、お前はダメだっ!危ないからな〜…。担任の俺が送って行くぞ〜!」水嶋「酔っ払いの陽日先生に任せる方が危ないですよ」
星月「全くお前らは…」

 星月先生と帰る
水嶋先生と帰る
 陽日先生と帰る
 会長と帰る
 颯斗と帰る
 翼と帰る
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