武田軍所属の女の子とオカンの会話

『ねぇオカン』

「佐助ね」

『うん、オカンあのね』

「佐助ね」

『私、織田軍に行きたいんだオカン駄目?』

「え!?何でまた織田なんかに?危ないよあそこは。やめときなー。あと俺様は佐助ね。」

『あれっ、私言ってなかったっけ?』

「なにをー?」

『私明智さん好きなんだよねー』

「え゛!?!?名前ちゃん、悪いことは言わないよ。今すぐ好きな人変えなさい。趣味変だって!!人を見る目持とうよ。俺様明智の旦那は流石に許せないな。」

『えー、オカン酷いー』

「佐助ね。酷くないでしょー。俺様名前ちゃんのためを思って言ってるんだよ。」

『それに織田軍には濃姫様もいるじゃん』

「人妻に手は出さない方がいいよ。しかも魔王の嫁さんに。」

『んーまぁそれもそうだねー。信長公と明智に殺されちゃう。』

「なんで明智の旦那も…?」

『でもねぇオカン、私、豊臣軍でもいいよ。』

「佐助ね。豊臣ー?織田の次は豊臣とか名前ちゃんミーハーだね。」

『だって豊臣には半兵衛がいるじゃん。』

「あー、名前ちゃんは竹中の旦那も好きなの?」

『ちっちっちっ、オカン、そのいい方だと語弊がある。』

「佐助ね。えー、じゃあ竹中の旦那は嫌いなの?」

『なわけないじゃんむしろ全力で好きです』

「意味わかんないね」

『いやぁね、もちろん半兵衛が豊臣じゃ一番だけど、刑部と三成もかわいいからねぇ』

「豊臣の旦那と暗の旦那の名前が出てこなかったけど…まぁいっか。」

『でもねオカン。私、まだ目論んでることがあるんだ』

「佐助ね。今度は何?徳川軍?」

『違うよー。長曾我部軍。』

「は?あんなむさ苦しい男所帯に名前ちゃんを預けるなんて無理に決まってんじゃん」

『おー、まさにオカン』

「佐助ね。」

『いやでもさぁ、アニキとかちょう格好いいじゃんもう惚れる。いや惚れた。』

「うんまぁいい人だけどね……」

『ヘタレなのもかわいいし、なんだかんだで毛利に頭上がらないのもかわいいよねー』

「何気酷いこと言ってることに気づいてほしいな無理だろうけど」

『でもオカン、私の将来の旦那像はね、また別の人なんだよ。』

「佐助ね。またどうしようもないのだったら俺様許さないよ。」

『うん、だからオカンには言っておこうと思ってさ。』

「佐助ね。賢明な判断だと思うよ。」

『その人はねー、まず顔が良くてー、義を貫く人でね、仁義をもって主に仕えててねー、もう主のためならば何でもみたいな人なんだけどねー、ちゃんと主のことわかっててねー無鉄砲なことをしようとする主にはいはい従うんじゃなくてちゃんと駄目出しもするんだー』

「おー、好い人じゃん。」

『でっしょー、これならどうかなオカン。』

「佐助ね。今まで出してきた人の中では全然断トツでいいんじゃないかな。明智の旦那とか言い出したときはびっくりしたよ。で、誰なの?俺様の知ってる人?もしかして俺様とか?」

『オカンじゃないよオカンはオカンだもん旦那よりオカンにしたいNo.1でしょ。』

「………名前ちゃん何気傷ついたよ俺様…」

『オカンじゃないけどオカン知ってるよー。右目の旦那。』

「だからオカンじゃないって……え?右目の旦那!?」

『うん小十郎!』

「う〜んまぁ……右目の旦那は凄い好い人だし、俺様が女だったら旦那にしたいと思うだろうけど…」

『まじか。オカン男色だったのか。いやこのご時世珍しくもないんだけどさ…』

「違うから!!そういう意味で言ったんじゃないから!!!」

『まぁ一番理想的なのは小十郎オトンに佐助オカンなんだけど。だから別にオカンが男色でも私ひか……ない…から……安心…して…』

「ひきながら言われても説得力ないよ名前ちゃん。」







やまなしおちなしいみなしですすみません。
因みに名前ちゃんが言ってる好きなキャラは私の好きなキャラです←




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