とある雪の日の青学テニス部




「うわっ!雪だ雪ー!」

「むっちゃ積もってる!こりゃ雪合戦するしかねぇよなー!」

「おい桃城!まずは雪掻きからだろぅが!」

「雪合戦より雪だるま作ろうよーん!」

「雪なんてなかなか降らないしね。せっかくだから大きいの作ろうか」

「みんなあんまりはしゃぎすぎると怪我するよ。」

「タカさん固いなーハイっす、ラケット!」

「燃えるぜバーニング!!かかってこいや雪ども!!」

「…やれやれ。手塚、そろそろみんなを注意しないと…っ手塚?」

「なんだ大石」

「その右手にあるのはなんだ?」

「雪うさぎだ。雪と言ったら雪うさぎだろう。」

「…部長も実は楽しんでるスね。」

「そういう越前は楽しそうじゃねぇーなあ?」

「本当は楽しいけどキャラ崩壊を防ぐ為にポーカーフェースか。新しいデータだな」

「別に。雪なんか見慣れてっいだ!」

「へっへーん!ぼーっとしてるとどんどん当てるからね!ほれっ不二ー!」

「んにゃろ…」

「僕を狙うなんていい度胸してるねゆき…だけど、僕に勝つのはまだ早いかな」

「てめぇ誰に当ててやがる!」

「ちげぇよ!俺じゃなくてタカさんだって!」

「オラオラー!ガンガン投げるぜー!!」

「ぎゃータカさん容赦ない!おーいしー助けてー」

「ちょっ英二!俺を盾にするなあああ!」


「てっづかー喰らえぇ!」

「……」

「あれ?手塚が固まっちゃったよーん」

「どうしたんすか手塚部長、」

「……」

「手塚が雪うさぎを壊されてショックを受けてる確率…100%。」

「…油断せずに行こう。」







今日のヒーロー俺、決定

「ぎゃぁああ!ごめんって言ってんじゃんかあ!」
「ごめんで済むなら警察は居ない!」

「手塚部長、そんなにあのうさぎに愛着持ってたなんて…」
「俺最近手塚がよくわかんないにゃー。」


2012 3/18



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むしろあたしがこの話のゴールが分からないよ英二。


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