「うゔ…大石先輩…」
「ちょっ!杏奈ちゃん?!どっか痛いのかい?!」
「違うよ大石。今日も青学でマネージャーできないのが悲しいんだって。」
「あたしは青学のマネージャーなのに!」
「杏奈はほんと、青学が大好きだね」
「グダグダ言ってねぇでさっさと行ってこい!」
「とか言ってー本当は海堂も寂しいんだろ?」
「!馬鹿言ってんじゃねぇよ!大体お前は!!」
毎日恒例のケンカタイムが始まりました。
できれば最後まで中継したいのですが、手塚部長から無言の圧力をかけられたので大石先輩に頭を撫でてもらって氷帝コートへ向かいました。
「跡部さん!」
「アーン?」
「この大量のお菓子は一体なんでしょう…?」
「ハっ。俺様からのプレゼントだ。有り難く貰っとけ。なあ樺地」
「ウス。」
「いくらプレゼントでもこんな高そうなのを…」
そっと袋の中を覗きこむ。
中身はTVや雑誌でしか見たことのないお菓子ばっかり。
「自分苦労しとんのやから、そのくらい貰っときぃ?」
「俺達もよくやられっけど、お前昔もこの先もだろ?いつかぶっ倒れるぜ!」
「Aー!芽亜、やさCーよ?」
「…それは芥川さんだけです。」
皆さんの会話からすると、このお菓子は《いつもイジメられてて可哀相だからやるよ》的なものらしい。
まあ滅多に食べれるもんじゃないし、有り難くいただくとしよう。
「ではお言葉に甘えて…。もう食堂行きますか?」
「そろそろ時間ですもんね。」
「っし。食堂行くか!」
「…何その袋、」
「お菓子だよー!あ、樺地さんそこ置いてください!」
「ウス。」
樺地さんは袋を置くと氷帝のテーブルへ戻った。
「杏奈ちゃんにゃんかもらったのー?」
「随分と大きい袋だなあ」
「跡部さんがお菓子くれたんです。これ食べながらトランプやりましょー!」
「おお!それ最高じゃねーか!楽しみぃー!」
「その前に試合だよ、桃」
「対戦相手ってどうなってるんスか?」
「跡部の提案であみだくじで決めた。」
「因みに、海堂の対戦相手は氷帝の忍足だよ。」
「てか、あの人あみだくじとか知ってるんスね。なんか意外。」
リョーマが言ったことにうんうんと頷いてたら、
「誰かに教えられたらしいぞ。」
…多分それってイタズラ好きのあの人ですよね。
なんか…ごめんなさい!
腹が減ったとひとこと言えば
(ついでに言っておくが、4日目の夜はレクをやる)
(レク?そんなのまあんスか?!)
(これも跡部発案だ。)
20111115
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