この子が相方です
私の相方は、やはり水には目がない男の子でした。


「ぴちゅぅー(水泳部ができたのかー)」
「あ、きいろちゃん納得してますね!」


水泳部のマネージャーらしい江ちゃんは嬉しそうにこっちを見ている。どうやらハルちゃんの帰りが遅いのは水泳部ができたからみたいだ。渚くん曰く、一番早く来てプールに入り、一番最後に上がるらしい。うん、さすがハルちゃんだね。


「ねぇねぇ!これからきいろちゃんも学校連れてきてよ!」
「何を言ってるんだ渚!一応きいろちゃん動物だからそんなことが許されるわけ…ハル?」
「なんだ。」
「きいろちゃん抱えてどこ行く気?まさか教室じゃないよね?」
「教室に決まってるだろ。もうすぐ授業だ。」


いつも通りの顔で答えるハルちゃんに対しマコちゃんは頭を抱えてる。だよねそうだよね、私が人間だったら同じことするよ。


「いつも一人でつまんなかったんだろ。」
「ぴっ…?(えっ…?)」
「行くぞ。」
「ちょっ、遙先輩?!」


ハルちゃんに抱っこされることなんて滅多にないから、視線が高いことに少し緊張する。じゃなくて!このまま教室行っちゃう感じで?!後ろで一年生たちがわいわいがやがやしてるのは聞こえるけどマコちゃんの声が聞こえないよ!助けてくれマコちゃん!!




きみが神様

20140119


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