無味無臭の藍をべろりと舐めた

ありふれた生活を幸いだとあなたは言うけれど、ありふれた死がいつか僕らを別つのです。


いらない体だ


安易に唱えたインモラル


奥さま、あなたの子宮にいれてください


淡い期待と固い床


どれほど私が汚くたって地球の色は青いじゃないか


腫れた心臓が私に口走らせたこと


疚しい疚しいそれでも息をする

イエスかノーだけなんてずるい

自発的感情的軽はずみな告発


さまよう死線は君の眼を


女は死を彩りたがる


なんだかんだでおわりはこない

君の残酷さに僕は心底安堵する

「怖ければにげれば」

#91bec6 #ffffff