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親睦を深めようとナルトとサクラを連れて居酒屋にやってくると、呼んでもない人が約一名


「ねえ、なんでカカシくんもいるの?」

「いやー、ナルトとサクラにお前が酒でも飲ませるんじゃないかと思って心配でネ。それに俺も第七班の仲間なんだからいいじゃない」

「飲ませるわけないでしょ!わたしにだってそれくらいのモラルはあります!」


ことごとくわたしの邪魔をしたいみたいだ、カカシくんは
だって席順はわたしが真ん中で両側に二人が座るはずだったのに(ちなみにこのお店はカウンター席しかない)
なぜか、ナルトサクラカカシくんわたしの順に座っている
こんなんじゃ二人と話せないじゃないの意味なくない?


「なによこれ、納得出来ない!席かわって」

「だーめ。俺だってね、久しぶりになまえと話したいの」

「…」


わたしは話したくないのにー!
ますますカカシくんのこと苦手になっちゃうよ!もうこうなったらやけ酒だと言わんばかりにわたしは目の前のカクテルをいっき飲みする


「ま、まあまあなまえさん!ここからでも充分話せますよ!」

「そうだってばよ!」

「ああ、もう二人は優しいね。大好きになっちゃう」


二人に抱きつきたかったわたしであったが、なにぶん隣がカカシくんなので泣く泣く諦める


「なまえ、なまえ、俺は?」


必要以上に顔を近付けてくるカカシくんから離れると、わたしは追加で出されたカクテルをこれまたいっき飲みした


「あーあ、そんなに何度もイッキ飲みすると酔いが回っちゃうよ?」

「…大丈夫だもん。それに、」

「んー?」

「別に嫌いじゃない、から」


でもこれは特に深い意味があるわけではない。あくまで嫌いじゃないけど好きでもないっていうか。ただ苦手なだけっていうか


「わたしはカカシくんを嫌いだと思ってなんかいないから、それだけは勘違いしないでね」


ってなにを言ってるのわたし
ちょっと待ってわたし、こんなことを言いたかったわけじゃない
これじゃ変な方向に勘違いされちゃったりしない?
ああ、やっぱりカカシくんが言った通り酔いが回ったのかな


一向に反応のない隣を見てみると、ぽかーんとした顔の三人と目が合う


「え、ななに、?」

「なまえさん可愛いー!」


一瞬の間があって、サクラがカカシくんを飛び越えてわたしに抱きついてきた
一体どういうことなのか、酔いが回った頭ではよく判断がつかなかった


「サクラ!そこは普通俺が抱きつくところでしょうよ!」

「あー!サクラちゃんばっかりずるいってばよ!俺も俺も!」

「こらこら、ナルトまでやめなさいよ!」


争っている三人をよそにわたしは意識を手放した



(あれ、いつからお酒弱くなったの)



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