なまえから長期任務の経過を知らせる文が届いたのが五日前。あと三日もすれば帰ってくることだろう。しかし、なんだこの嫌な予感は。いまだかつてこんな嫌な予感がしたことがあっただろうか。だが、それは杞憂で終わることだろう。いや、終わってくれないと困る
嫌な予感を頭から振り払うように、俺は最近出た新刊のイチャイチャタクティスを開くといつものように壁に寄りかかって読み耽る。幾ページか読み進めていると、里中が慌ただしいことに気がついた
「一体何なのよ」
一人呟いた刹那、頭上には火影様が自分を呼ぶために飛ばしたであろう鳥が羽ばたいていた。いよいよただ事ではないことを察した俺は瞬身の術を使って火影邸へと赴いた
「やっときたか」
「一体どうしたんです?」
「どうしたもこうしたもない!」
俺なりに急いで赴いたというのに、火影様は既にお怒りの様子であった。本当に一体何だというのだ。俺は綱手様にバレない程度に首をひねる
「なまえが、なまえが大蛇丸と戦っているそうだ」
「なっ…!?」
目の前が真っ白になってゆくのを感じた。嫌な予感の正体とはこのことだったのか。きっと杞憂で終わるはずだったというのに
「とにかくお前は急いでなまえの応援に行け!あとの人員は何とかする」
「…はい」
ああ、なまえ。どうか、どうか無事でいてくれ。すぐに助けに行くから
(いつになく焦っている俺がいた)
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