全くなまえ先輩は何を考えているんだ。仮にも隊長はこの俺だというのに、まるで自分が隊長面で残ると言い出すなんて。そんなの許したくなかった。でも、作戦を考えている余裕などなかったし、そうするしかなかった。なまえ先輩は大丈夫だろうか?駄目だ。今のこの状況で俺が信じなくて誰がなまえ先輩を信じるというんだ。しっかりしなくては



そう考えながら闇雲に走っていると、突然ぼふんという音をたててなまえ先輩の影分身が消えた。一人が消えたのを皮切りにどんどんと影分身が消えてゆく。俺は慌てて自分の影分身を発動すると、光の国の者たちを抱き止める


「…なまえ先輩」


それは大蛇丸となまえ先輩の対峙が始まったということを知らせるものであった。早く、早く急がないと。急いでカカシ先輩に知らせねば。じゃないとなまえ先輩は…。そう考えかけて慌てて頭を振る。最悪の事態など考えてはいけない。なまえ先輩は強い忍だ。絶対、応援が駆けつけるまで持ちこたえてくれる





(だから、待っていて下さい)



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