do or die
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
どっさり雪の降った翌日、外に出たら先に起きていたらしいライカがこちらに背を向けて、何かをぺったぺった作っていた。

何を作っているのか物凄く興味が有る。だから、さくさく音を立てながら、彼の背に近付いた。

「ラーイカっ」

名前を呼びながら、恋人の肩に触れる。ビクリ、背が震えた。

ジャキッ!

「っ!」

白銀の輝きを反射して、喉に添えられた投げナイフの刃がキラリ、光る。−少しでも動けば、喉笛が掻き切られる。

これはヤバい、ロックマンかサーチを呼ぶべきか。

悩んでいる間に、気付いたらしい。あっ…、という声が漏れ、ナイフが離れる。

「悪い。クセでな」

「クセぇ?」

「ああ」

曰く、背後からの気配は敵だと思え、と。

ああ、何と無く納得。ほんの僅かな間とは言え、彼は傭兵であるバレルやカーネルに育てられていたのだ。敵に対する気構えなどは自分よりもよっぽど−

「で、何か用か」

「え?−ああ、何作ってんのかな、って」

「……」

何だ、それだけか。そう無言で言われた気がした。

「…雪だるま」

「………」

ボソッ、呟かれた一言に唖然。…似合わね!

僅かに赤らんだ、その表情が何だか可愛くて、だから女顔って言われるんだよ、と、全然関係無いことを言った。勿論、照れ隠し。

途端、ポコポコ怒り出して。この人を好きになって良かった。ふと、そう思った。



(やるか、やられるか)



11/04/10
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
拍手お礼。リア充なライ熱を書きたかったんだ…!
ライカ女顔に関してはとあるネタを書く予定の為。後はいじくる為(おい)
「#寸止め」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -