負けず嫌いは明日に吠える（ポケモン）
2013/06/11 21:11
「あぁんもう腹立つ〜!!腸えぐり出して踏みにじって罵ってやるー!!」
「……」
ブンブンと鈎爪を振り回しながらどこぞの誰かへの怒りをぶちまける己が朋友、ニューラの勾陳を眺めるヨルノズクの太陰は実に呆れていた。
現在時刻、旧き人間の言う「丑三つ時」、直して午前二時。つまり夜更かしか徹夜でもしていない限り、人間達は眠りについている。我等が主は健全な部類に入る人であるから、当の昔に就寝していた。
彼女達は黄昏時を超えた時分から活動を始めているが、それは単純に、人間達とは異なる時間帯、夜が活動活発帯だからである。もちろんトレーナーの命令があれば日のある時間帯であろうと活躍してみせるが、しかしそうでなければ宵闇の中で羽を伸ばしたいのだ。
さて、彼女は一体何に対しお怒りなのであろうか。太陰は口には出さず観察を続ける。
「六合マジぶっ倒す!!いや潰す!!」
（それは無茶が過ぎると思うのですが）
六合はエスパーと格闘という相反する属性を併せ持つ珍しいポケモン、エルレイドである。対して勾陳は悪と氷。力任せに叩き潰され砕かれる四倍弱点を見事に突かれる上、勾陳側には彼に対する決定打が全くと言って良いほど無い。と言うのも、彼女は"つじぎり"を習得していないのである。加えて、控え無しのタイマンでは彼女の十八番である"おいうち"の真価が発揮出来ない。
類い稀な攻撃力と素早さは竜とエスパー、そして霊の天敵にはなれど、その脆さもまた天下一品。同じく攻撃力と耐久性に優れる格闘ポケモン達にとって、ニューラ族とその進化型であるマニューラ族は、言ってしまえば「カモ」なのだ。
（襷カウンターでもしてみては？）
（襷なんか掛けてたら一目でバレるでしょーが!!）
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六合はHB振りなのかもしれない（勾陳は追い打ち挑発搭載AS振り）
お題配布元→
空をとぶ５つの方法
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