※何が悲しいと(DDFF)
2011/05/22 10:23

「……」

ムニ。まただ。

「どうした、スコール」

「…ライトニングか」

振り返る。たゆん、揺れた胸。

「…お前は女だったのか、そうか。今までサラシでも巻いていたのか?」

「違う…」

事情を適当に端折って伝える。こんなこと、本当は恥ずかしくて言いたくないのだが。

「なるほど。それは大変だったな」

「別に」

「しかし、別に女だと言っても今の姿なら違和感が無いぞ。いっそ実は女だったとしたらどうだ?」

「………」

ライトニングはこんな女だったろうか。自分の知っている限り否。それが何故。

ひそかにライトニングに憧れている身としては、何だか悲しくて仕方ない。

彼女が今、最愛の妹を思い浮かべながら自分と話している、などとは露とも知らぬスコールであった。



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ライトニングはシスコン。一応「負けず嫌いは〜」があったこと前提で


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