白く冷たい肌、まるで雪(EXE:RPG的パロ)
2011/12/20 15:22

「うーん……」

「……」

小さな戦友の奇怪な行為を、ライカは止めることもせず、諦めたように受け入れていた。

戦友、星河スバルは学校から帰ってくるなり、彼の頬を指で撫で続けている。

「…冷たい」

「は?」

「ライカ君の肌は白いし冷たい。何だか雪みたいだ。…ベタ雪じゃなくて、粉雪の方」

触りながら、彼女は言う。

吸血鬼に流れている血液の量は、人間の約半分程度。当然健康な人間よりも血色は悪いし、体温も低くなる。

その『約半分』を補う為に、彼は吸血行為をする。それこそが、ライカがこれまで疎まれてきた最大の原因となっているのだが。

「そんなに気になるのか」

「何でそんなに不機嫌そうに言うの?僕はむしろ、綺麗だなあって」

「……?」

そんな風に言われたのは、初めてだ。

スバルの指が頬から離れる。暖かい、妖魔の指。

「何の汚れもない、本当に綺麗な、白」

「…、そうか」

死人のようだ、とか、蝋燭みてえ、とか、マイナスな例えでならよく言われたが。

何と無く、嬉しくて。ライカは小さく微笑んだ。



−−−−−−−−−−−−−−−−
久々に。ライカの肌ってアニメとか公式イラストでも白いよ(白人だから当然といえば当然か)


お題配布元→雲の空耳と独り言+α

comment (0)


prev | next

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -