※一応これでも(TOV)
2011/09/19 20:13

「ユーリ」

「何だ、リタ」

「あんたちょっとは隠しなさいよ、その胸の谷間!」

リタがほんの僅かに顔を赤らめながら指差したのは、ユーリの人並み程度には膨らんだ胸…の谷間。

上着にしろインナーにしろ、彼女は胸元ではだけさせている。しかも、下着を身につけていない。

程よく日に焼けて健康的な色をさらすそれは、おおよそ目の毒でしか無かった。本人以外には。ユーリの忠犬であるラピードですら、この手の話題になると顔を反らす程に。

「いやあ、チャックがこれ以上上がんねえんだわ。悪いな」

「何気なく自慢してんじゃないわよ!」

「それは深読みし過ぎだって」

「自慢してるようにしか聞こえないっての!」

ユーリの余裕有る態度が余計に癪に触るのか、リタの声がますます刺を帯びる。

今にも魔術を発動しかねないリタを見兼ねたのか、オロオロしていたエステルが口を開いた。

「あ、あの……。リタ、そろそろ落ち着きましょう?ユーリも、その格好は流石にどうかと思います」

「これで落ち着いてられるかーっ!」

「胸元まで閉めてってと、窮屈なんだよ」

「やっぱり確信犯なんじゃない…」

「男もんだからなー、これ」

「そういう問題なの…?」

自身の纏う衣服を指しながらあっさり白状した、その様を見てカロルがボソリと呟く。…どうやらユーリは性格や態度だけでなく、それらを含めた何もかもが男性嗜好であるらしい。

「ワウッ」

「ラピードまでそう言うのかよ。……ったく、仕方ねえな」

本当に仕方なさそうに呟く。…この決断は、あまり期待出来たものではなさそうだ。



−−−−−−−−−−−−−−−−
TOVやり始めた記念。ユーリさんホント女顔よね。
他にも始祖の隷長パロとか貴族パロとかあるけど取り敢えず共通項は女体化という…もう中毒レベルだわ


comment (0)


prev | next

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -