気付いてしまった存在を | ナノ



(学パロ)






目を閉じれば、そこには君の姿があって。

僕はどうしようもなく、君に焦がれているんだ。





目を開ければ君が映る。

たとえ目の前に君がいなくても、目の前に、頭の中に、君の姿が、残像が、声が。
僕の意思なんて関係無いように、僕の頭の中で君の姿を現すんだ。



君の姿なんてみたくないから

僕は瞳を閉じた。


それでも君の姿は消えない。

むしろさっきよりも君が消えなくなってしまった。



なんなんだよコレ…どうしちゃったんだ僕は…、

まるで僕が、君に恋してるようじゃないか






―――――――――――――――――――― え? 

もしかして僕 

恋してたの?

君を相手に?




こんなこと、ダメなんだ。あっちゃダメなんだ。

だってさ、僕は男だろ?
男は男相手に恋をしちゃおかしいじゃないか。

それに僕には彼女がいるし
君にだってきっと、キレイで可愛い彼女とかいるんだろ?

君のことだから、男になんて興味はないだろ?
僕だって男には興味なんて無いさ


でも、君は違う。

男だから、とかっていう概念の問題ではなく
僕は今、君に、すごく惹かれている。



それに君は、僕のことを知らない。

僕は知ってるんだ。君のことを。



あの日、教室の窓から眺めると
偶然なのか、それとも必然なのか
君の姿があった。

僕の視界に嫌でも入ってくる君を
僕は良く思わなかった。

「なんだよアイツ、だれなんだよ。髪切ろよ。うっとおしいなぁ。」
とか思ったりもした。理不尽に君にキレてしまった。


そんなこともあったさ。
でも、あれから君の姿を、よく目で追うようになってしまったんだ。


これを恋と呼ばずに、なんと呼べばよいのだろう?


でも相手も相手だ
恋なんてしちゃいけない人だ。

そんなこと、わかってる。わかってるんだけど…………





ホラ、また 君が僕の視界に 入ってきた。



僕はいやになって、再び瞳を閉じた。














―――――――――――――――――――――
ジョニジャイ〜!!!
なんか前のと若干繋がりアリ?
なんかこのまま続きモノになりそうな雰囲気ですね^^
ど、どうしよう…書こうか悩み中…。
20121216