君を知った日 | ナノ



(学パロ)






こう見えても僕は目はいいほうなんだ。
だから遠くの物もよく見えるんだ。
だれが今、どこでなにをしているのか、目をこらせば見えてしまう。

君が今、なにしているのか。
ほら、ここからだって、よく見えるんだ。




教室ではつまらない数学の授業が行われていて、
先生が必死に黒板に公式とか方程式とかを書いているとき

僕にとっては、それどころではなかった。

僕にとって、目の前の授業よりも大事なこと。




窓側の席の僕には、窓の外を見ることは容易いことだ。
今、校庭ではサッカーが行われているらしい。


どこの学年だろうか
目をこらして、意識を集中させて、数名の男子達が走る姿を眺める。

この炎天下の下で
どの男子も一生懸命にボールを追いかけ走っていた
すごい暑そうだ


でも僕には関係ないことだ。
今僕は数学の授業をしているから体育をする必要が無い。
そもそも僕は足が悪かった。
だからサッカーなんて、ましてや走る競技なんて、到底夢のまた夢。



男子達が走っている中で

一際目立つ生徒がいた




だれだろう…? あれは…、


髪が長くて すごく足が速くて 

どこか、他の生徒と なにかが違っていた。
なぜか不思議な生徒だった。



(誰だろ…なんだろうアイツ。あんなヤツ、うちの学校にいたっけ?
てかあんな髪の長い男子は…たぶん1年生じゃないな。っていうことは先輩か?)



窓の隙間から風が入りこむ

夏にしては珍しい、涼しい風が。









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ジョニジャイ。
なんかよく分からない話になった…汗
たぶんジョニイは
ここでジャイロを知ったのではないか、という妄想。
20121213