以外とI don't know | ナノ













「ん…っ、おたく、こういうのが好きなの…、?」




両手を拘束して、ベッドの上に横たえさせる。
僕は君の上に股がって、君を見下してやれば、君は余裕の無さそうな表情で僕を見上げるんだ。

その表情が僕はたまらなく好きで、思わずゾクゾクしてしまうんだ。


「君だって好きだろ?こうやって縛られるの…?」

そう言って、服の隙間から見える腹部に右手を差し入れる。
僕の冷たい手で触ると、ジャイロの身体がビクンと震えたのがわかった。

へぇ…ジャイロってこういうので感じるんだ?

僕はおもしろくなってもっともっと触りたくなった。
けどジャイロは、僕のその行動を止めるために何度も体をよじるから
思わず僕の手は停止した。


「おいやめろって…それ、なんかすんげー嫌だ。」
「なんで?ジャイロこういうの好きでしょ?」

「お、お前…何言って…」


僕の言葉に反発するように、ジャイロは大きな声を出す。
けどそれは、全然僕には響かなくて。
逆に僕の好奇心ばかりが駆り立てられて。

もっと、もっと、と。

もっと、ジャイロに触れたい。




「お、お前…どこ触って…っ」

ジャイロの言葉を聞かずに、僕は身体を触る。
ジャイロの服に手を忍ばせ、奥へ奥へと手が伸びていく。
さっきよりも、奥深くへ。


「ジョ、ジョニイ…まって……!」

普段触ることのない、君の腹部や胸部。
しなやかで無駄のない筋肉。


いつも見ていたはずなのに、意外と知らないことが多かった。


(そっか…いつも見てはいたけど、触ったことはなかったしな…。
こんなに近くで見たこともなかった。)


「ねぇ、ジャイロ」

「…あぁ?」
「僕こんなに君に触るの初めてだよ」


いつも見ているはずだったんだけどね。
意外と知らないものって多いもんなんだね。

「俺だって、こんなに触られるのは初めてだっつーの…っつ」



顔を近づければ、君は思いっきり僕からそらした。
けどそんなことされたって、僕相手に通用するわけがなくて。
僕は構わず、ジャイロの頬を掴んで、無理やりこちらに向かせる。


「!?」


ジャイロはビックリした表情でこちらを見ている。
そのキョトンとした表情、凄く好き。
もっといじわるしてやりたくなる。

そのまま、齧り付くように僕はキスをした。
ジャイロの唇を、吸い上げて、無理やり開口し、舌を捻じ込む。
熱い息が伝わってきて、ちゃんとジャイロも熱を持っているのだと、当たり前なのだが思い知らされた。
わざとらしく音をたてて、唾液を絡ませた舌でジャイロの舌を弄ぶ。


ああやばい。僕今すっごく興奮してる。



一旦、舌を絡めるのをやめ、お互い口を離した。



「……ねぇジャイロ」




「…な、なんだ、よ………っ」



ジャイロは大分疲れているようだった。
僕って結構、君の体力奪ってたんだね。それはそれで何故か嬉しかった。


「この先もあるけど…どうする?続けちゃっていい?」


自分でも口元が緩くなるのがわかる。
僕、今笑ってるんだ。
きっとジャイロにも、そう見えてるはずだ。



「……お前それ…、俺がいやだっつっても、どうせヤるんだろ?」
「ピンポーン!その通り。」


なんだ、わかってらっしゃる。

反対も抵抗もしない君を、僕は力いっぱいに抱きしめた。




耳元で「くそ…」と小声で聞こえたけど、そんなことは気にしない気にしない。












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ちょっとえっちなジョニジャイ
20121224