詰め込み処


 おまけの一発




加州清光の本丸観察日誌




俺が顕現されてから186日 天気は晴天


あの怖・・・強い審神者が主になってから、ひと月が経った。
以前に比べて、この本丸は凄く健全というか、体育会系のノリになった。

相変わらず和泉守は些細なことで主に突っかかるし、堀川はそれを大泣きしながら止める。
んで、主は吠える犬をしつけるみたいに、和泉守の尻やら何やらナニやらを一蹴して黙らせる。
そんな光景が日常化しているんだけど、あいつはそろそろ学んだ方が良いと思う。

加えて言うと、蜂須賀はあの後手入れを受けている間、金やすりを構えた主に「大人しくしねーとてめーの刃全部やすって、強制的に不殺の誓い立てさせるぞ」と脅されたらしい。
蜂須賀は自身の本体を誰よりも大事にしているから、あの脅しは物凄く効果があったんじゃないかな。
俺ですら、そんなの嫌だと思う。

普段おとなしい山姥切が主に逆らっていたのは、やっぱり兄弟刀である堀川がぼこぼこにされたからだったようだ。
でもその堀川が主に懐いているのと、山伏も「主殿は鍛錬を極めているのだな!」と結構絶賛しているせいで、あいつの態度も軟化してきている。
主は体育会系とか、ヤンキー系にちょっとだけ優しいんだけど、山姥切には少し厳しい。
あのモソモソ喋るのと、自分に自信が無い発言が気に食わないんだって。
「腹から声出して復唱しろ!! 俺は強くて美しい最高の刀です!! さん、はい!」
「お、俺は・・・つよ・・・」
「声が小さい!!!!」

↑最近では毎日、こんな鍛錬をさせられてる。和泉守なら喜んでやるよ。



体育会系とかヤンキー系に優しいって書いたけど、主は小さい子にも優しい。
短刀連中はそこまで酷い暴力は受けないし、なにかと菓子だのお土産だのを貰っているようだ。
正直羨ましいし妬ましい。

この間も小夜と蛍丸が「たぴおか」なる物を主から貰って、目をキラキラさせながら食べてた。
飲み物の中に葛餅みたいなやつが沢山入ってて、もちもち噛みながら飲むらしい。すごく美味しそうだった。
ていうか、蛍丸って短刀じゃなくない?ずるいよね。


相変わらず同田貫は主と馬が合うようだし、大倶利伽羅も何かと主にくっついている。
光忠は顔を殴られた記憶がまだ残っているらしくて、主とは必ず間合いを取って会話してる。


それから・・・あっ、何か俺呼ばれてるみたいだから、今日の分はここまでにしとこ。












追記



やったよ!!!!!主が俺の事撫でてくれた!!!!!やばい!!主の手、意外にちっちゃかった!!!
俺が顕現されてから186日目は主が俺の事撫でてくれた記念日にする!!!!!
俺、ちゃんと主に愛されてた!!これからも使ってくれるって言われた!!
厚かましいかなって思いながらたぴおかもおねだりしたら、明日ついでに買ってくるって!!俺愛されてる!!
しかも、爪紅!「しゃれおつなだ、それ」って言ってくれた!!今度主にも塗ってあげたいな!!


主大好き!!!!








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