連れていかれた。
俺馬鹿だから。
江戸時代だと思っていたら、本当に文政5年とかで。
西暦何年だよ。わかんねー!
(後に知ったが、俺は1822年にやってきたらしい。)
そんなことを考えながら腕を組み、人込みのなか良の背中を追いかけー…ていたはずだが、見当たらなくなった。
ちっちゃいからな。とは言えない。皆俺よりちっちぇえ!なにこれ俺巨人かよ。
仕方なく、道の端で人込みを眺めていたら、ぴょっ!と良が出てきた。
『由良!お前何やってんだよ!?』
「お、来た。よく言うだろ?迷子や遭難した場合は下手に歩き回らずー」
『ここに来てから半年の奴の言葉じゃないな。』
「だからー、俺マジで違うんだって。」
『マジって何?』
「だぁああぁ。」
現代っ子なんだよ俺は!
『まぁいい、とにかくあの茶屋に入るぞ。』
そう言われ見た場所は…。
明らかに俺が入るなんて無理そうな店だった。
快晴、伝わらないとは、なんとも歯痒い。
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