6-0・妖孤の成長



金色の青年、竹谷紺は闇に紛れ町中を走っていた。

「はっはっはー。やっぱ成長してるよ俺。」




不覚にも男に・・・キスされたが・・・。
思い出して両手で顔を覆う。





この唇は大家さんのものなのに!

ふるふると顔を振ると姿勢を正した。

今いる場所はタワーの頂点。


紺は手を広げ風に身を委ねる。 


そしてそのまま、前に倒れて落ちていった。


桜がもう少しで咲きそうな暖かい夜に起きた慌ただしいお話。

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