落ち込んだ
とりあえず、落ち込もう。あの高さでは俺死んだ。もしくは植物状態。
変な表現だよな、植物状態ってさ。
まぁいいや。それでも俺はここで息して、視線浴びて気まずい状態なんだから。
生きてるって事でいいよな!
確実に「これは夢だ!起きろ俺!」なんて言っていたら捕まるフラグだろ。
あーどうすっかな。
うんうん唸っていた俺。
そして頭を掻いて驚いた。
髪、なげぇ。結び目から毛先まで引っ張ると、尻まで伸びていた。
「ふ、服もなんか着物!?」
グレーに近いベージュに、塗料らしき染みが沢山ついた、作業服をそのまま着物にしたような感じ。何だこりゃー!?ああ、俺夢見てんのか!そうか、頭強く打ったら目が覚め……ごす!(木に頭突きした)
しかし、俺はこのくらいでブラックアウト出来るような華奢な生き物ではなかった。
快晴の江戸しかし心は曇天時々雷雨。
痛い………額と視線と心が!
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