1-0・普通をくださいよ、ねえ。



思えば私は何故か普通を寄せ付けない人でした。


反対に異質な物を寄せる体質でもありました。


袖を通せば白い服は黒くなり、脱げば白くなるマジックが、不本意ながら出来ます。

ついたあだ名はゴスロリさん。


私服どころか、制服、体操服は一人だけ黒です。

夏は死にそうです。

まぁ、物心ついた時には諦めてますが。

ああそうそう、動物を呼ぶとわらわらあつまります。

動物以外も呼べますが、それはまた後で。

人間の友達も出来ますが、なるべく近寄らないように言っています。一応害はありませんが、何らかの被害を出さないためです。噂もめんどくさいので。

成績はまぁまぁ。目立たないで良いですから。

そんな微妙〜な人間に落ち着いてしまった私に、ある日、親が課題を与えました。

家の経営するアパートを管理しろ。と。

そのアパートの名前は満月荘。


さて、このアパートの大家になりました

由良百花(ゆら ももか)16歳、高校二年生、一応女子。です。

どうぞよろしくお願いします。

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